2009年 11月 20日
痛みはうつや不安と関係があります
http://www.utsu.ne.jp/itami/survey/outline.html

うつに合併した痛みの本態は筋痛症です。

そもそも痛みやしびれは脊椎や神経とは関係がないことがほとんどなのです。

痛みやしびれは骨や椎間板や軟骨の老化、変形を知らせるサインではないのです。

その根本から間違っているのでどーにもなりません。

先日は5回脊椎の手術をした人、本日は3回手術をした人が診察にきました。



この表は痛みで受診した人の10人中3~4人は精神科医が診断すると「うつ」と診断できるということです。



# by junk_2004jp | 2009-11-20 18:50 | うつ・不安・ストレス | Trackback | Comments(8)
2009年 11月 14日
すべり症・脊柱管狭窄症の手術をしたがよくならない
掲示板より
先週、義父と義母の姉が加茂先生の治療を受けるため、大阪より義母を入れて3人で小松へ向かいます、と投稿させていただいたマキオです。
 
9日の月曜の朝、小松へ向けて出発、月曜の午後診より土曜の午後診まで、計11回の治療を施していただき、本日夕方笑顔の帰宅を果たしました!!

義父の下肢痛及び痺れ、義母の姉の膝関節痛、耳鳴りその他もろもろがかなり解消されて本当に小松を訪れて正解だったと当人も家族もみんなで喜んでおります。

一応、自宅よりいちばん近い「TPB注射をする施設」に紹介状を書いていただきましたが、一度受診して加茂先生にしていただいたように痛みが取れなければ、また加茂先生のTPB注射を受けに行きたいと申しておりました。

本当にここまで痛みが取れるとは、と本人たちが一番驚いております。

一生付き合っていかないといけない痛みだと思っていたのに、1週間の治療で義父は帰ってきてその場で小走りまでできると、嬉しそうに見せてくれました。

加茂先生、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

個人的な投稿になるので、先生にメールさせていただくほうがいいかとも思いましたが、加茂先生に痛みを取っていただいた患者がここにもいるという事を掲示板を見ている方々に知ってもらいたくて投稿させていただきました。
 



Aさん(60歳代、男性)は下肢痛のため間欠性跛行があり、すべり症による脊柱管狭窄症と診断され、手術をうけましたがよくなりませんでした。

外側広筋、ハムストリング、前脛骨筋、後脛骨筋などのMPSでした。

一般に神経性間欠跛行といわれているもの、つまり脊柱管狭窄症の概念はおかしいと思っています。

神経根の部分で骨で圧迫されて下肢痛が生じるというもの。前屈で改善、後屈で悪化。こういう生理学では到底理屈に合わない理論がもとになっている。

筋性間欠跛行なんです。

整形外科医ならシンスプリントを知っていると思うが、あれと同じことなんだ。





Bさん(女性)は僧帽筋、胸鎖乳突筋、内側広筋など多くのMPSでした。耳鳴りや睡眠障害もありましたので、線維筋痛症のグレード1~2ぐらいと考えた方がいいでしょう。

TPBをして抗けいれん薬を処方しました。

ふたりとも筋痛症です。

筋痛症は普段からの注意、筋肉のケアが大切です。

神経根が骨性に圧迫を受けていて、歩行により、こすられて痛みが生じ、一服するとまた回復するこれが脊柱管狭窄症による神経性間欠跛行と言われている。

このような説明はおかしい。だから手術をしてもよくならないのだ。

脊柱管狭窄症の手術をしてもよくならなかった人はとても多い。

# by junk_2004jp | 2009-11-14 23:44 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Trackback | Comments(6)
2009年 11月 14日
「痛みが楽になるセミナー」
開催日時 : 11月14日(土)14時~16時30分 本日

開催場所 : 日向市中央公民館

参加費   : 無料 

http://trigger110.gjgd.net/Entry/19/

トリガーポイント研究所  佐藤 恒士さんが講師です。

# by junk_2004jp | 2009-11-14 06:56 | MPS研究会 | Trackback | Comments(0)
2009年 11月 13日
わかさ1月号
頚や肩の痛み、TPBについて8ページにわたってでています。

# by junk_2004jp | 2009-11-13 20:44 | MPS研究会 | Trackback | Comments(11)
2009年 11月 13日
100年前の珍説「神経が圧迫を受けると痛い」
いまだにこの非科学、エセ科学に振り回されているのはなぜだろうか?

「神経をさわるとしびれる」「神経が傷つくとしびれる」などもよく言われることだが。

脊柱管サポートツールにも、「高齢者の下肢のしびれは神経の不可逆的変化が起きているので術後も続く」というような記載がある。

「しびれ」は線維筋痛症あるいはうつ状態のときなどにもよく見られ、筋痛症の所見だ。TPBをするとその場で改善することもある。筋肉が張っているための末梢循環障害によるうっ血(あるいは疎血)によるものだ。

神経線維自体は感覚受容器ではない。

ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術をしてもよくならない人はたくさんいる。

健常人でもヘルニアや脊柱管狭窄はよくみられる。

腰痛難民はとてもたくさんいる。さんざんな目にあったのだ。

痛みを科学して、現在できる最善な方法を見つけることだ。

痛みの生理学の進歩は目覚ましく、その最先端では目が離せないとのことだ。

しかし、臨床は遅々としていて、いまだに100年前の説にとらわれている。

手術をしてよくなった人はそれでいいではないか。痛みの本態は「筋痛(筋肉の痙攣)」なのだからどんな方法でも治まることがある。

サーノ博士は著書「ヒーリング・バックペイン」で抑圧された潜在意識に目を向けるだけで多くの人がよくなったことを述べている。ありうることだと思う。

有名な痛みの生理学者は次のように述べている。

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。 熊澤孝朗 著 「痛みを知る」




痛覚神経の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さず神経繊維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および障害された末梢神経の側芽と神経腫である。

脊髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain)がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。たとえば、脱髄線維を含む脊髄後根への機械刺激を誘発するが、正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。

実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容線維を含めた求心性線維の持続的発射活動は誘発されない。 横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」




この割合(椎間板ヘルニアの手術)は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。

以前この手術を熱烈に支持していたマイアミ大学 は、今ではこの手術をやめて、厳密なリハビリテーションのプログラムを採用している。  疼痛学序説 痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳]
Patrick Wallはゲート・コントロールセオリーで著名な生理学者

# by junk_2004jp | 2009-11-13 01:14 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Trackback | Comments(0)
2009年 11月 11日
質問へのお答え
①1週間で痛みが戻る人もいれば、30年以上痛みが再発しない人がいる。この差はなんですか?

②TPBでも治らない場合は、どのように対応しているのでしょうか?

③ヘルニアは手術をしてもしなくても経過に大差はないという報告は、全員に当てはまるのでしょうか?

④アンチ諸君達が疑問にしている話題は、MPS研究会に集まった脊椎脊髄専門医、指導医の人達とは議論しないのでしょうか?それに対して、それらの人達は皆、ALL MPS説を信じているのでしょうか?

⑤と思っている、の思っているに対しては、いつまで思っているなのでしょうか?科学的根拠を示そうと思わないのか?

⑥どうせまた質問でかえすのでしょうね。


____________________________

①痛みが再発するかしないか。痛みは機能的な問題なのでどのような治療をしても再発をすることがあります。しばらく治まっていた筋肉の痙攣が再びはじまったのでしょう。物理的、心理的負荷が再発させるようです。

ヘルニアの手術をしてすぐに治る人もいれば、しばらくはよかったが痛みが再発、ぜんぜん治らない人、かえって悪化する人、しばらく痛みやしびれが続いたが次第によくなった人・・・・いろいろです。

②前にも話しましたが、急性痛、急性痛が長引いただけの慢性痛にはTPBはとても効果的です。新たに生じた慢性痛症(神経回路の可塑的変化、中枢性過敏)には効果が限られていることが多い。

この状態は線維筋痛症あるいは線維筋痛症類似状態です。慢性痛の治療、線維筋痛症の治療を参考にしたらいいです。認知行動療法、抗うつ薬、抗てんかん薬、マッサージなど。


①②手術派こそこの問題に答えるべきです。他人のした手術は技量の問題、自分でした手術は心の問題、個体差の問題ではスジがとおりません。

痛みは時間的な要素が必須なのはもう常識です。急性か慢性かによって治療法が違うわけです。急性か慢性かは治療してみないと分かりません(治療的診断が必要)。

痛みに対して構造診断(ヘルニアなど)をするのは馬鹿げているのです。急性痛の方が治療が簡単なのです。早急に痛みを取るべきなのですが、ヘルニアが原因だというのなら、すぐに取ってやればいいのです。



③オランダの大学の報告http://junk2004.exblog.jp/11975069/

ヘルニアに関する文献より

ノルウェーのオスロ市立病院の研究考によって発表されたその調査は、切っても切らなくてもいい'椎間板ヘルニア患者126人に対し、.その予後を比較・検討した。「1年後の成績としては、”手術グループ”のほうがいい結果が出ました.しかし、時間が経つにしたがって"非手術(保存)グループ”の成績がよくなって、両者の差がぐっとつまるんです。そして、4年後、5年後となるとハッキリした違いがなくなってしまうんです」(同前)



2つの無作為研究において、保存療法と椎間板切除術による、椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の患者のアウトカムは同様であった。フィンランドの小規模RCT(被験者56例)において、手術群は、疼痛および機能に関して早期には利点がみられたが、2年後の経過観察時には統計学的に有意な優越性は認められなかった。88例の患者を対象にした英国のRCTでも同様のパターンが認められた。顕微鏡視下椎間板切除術群は、腰痛、下肢痛および活動障害に関して早期に統計学的に有意な利点を示した。しかし、24ヵ月目までにもはや群間に統計学的有意差は認められなくなった。これらの研究の症例数が、重要な投与群間の差を検出するのに十分であったかどうかはまだわからない。



長期にわたる頸部根性痛の治療に関する無作為研究が初めて行われた結果、手術には保存療法を上回る効果はほとんどないと分かった。

RPT(登録理学療法士)であるLiselott C. G. Persson理学修士(MSc)らは、「注意深い保存的治療にもかかわらず疼痛が3ヵ月間持続する患者には手術を考えるべきである、との見解を示した論文がいくつかあります。しかし、今回の研究から、手術の適応は支持できません」と述べている(Perssonetal.,1997参照)。



④痛みの問題に関して脊椎脊髄専門医は専門家ではありません。脊椎脊髄専門医は脊椎や脊髄の病気の専門家です。たとえば、脊椎脊髄の悪性腫瘍、感染症、骨折などの外傷、麻痺性疾患(頚部脊髄症、馬尾症候群)あるいは側ワン症の専門家です。

しかし、なかには痛みについてとても勉強している方もいらっしゃいます。

内山徹先生はある病院で脊椎の手術を多く手がけていらっしゃいました。現在はお父さまの後をついでいらっしゃいます。脊椎脊髄専門医の指導医です。その方の痛みに関する書棚がwebにあります。

http://uchiyamaclinic.wordpress.com/about/

          「■痛みに関連する文献」をみてください。

⑤どのような思考過程をするのか昨日のブログにかきました。

それをいうのなら、ヘルニアで痛みがでることを証明しなさい。あなたはできないし、それをできる医師がいないのです。


⑥私は何度も同じことを繰り返してのべています。金網デスマッチをやってもいいですよ。そのかわり質問に答えるのですよ。

# by junk_2004jp | 2009-11-11 13:23 | MPS研究会 | Trackback | Comments(41)
2009年 11月 10日
ヘルニアが手術をしてよくなることがある理由
個人的体験

私はヘルニアや脊柱管狭窄症など筋骨格系の痛みの本態は筋肉の痙攣痛だと思っている。

身体の部位によって痛みのメカニズムが違うということなど考えられない。かゆみをちょっと想像してみよう。(腰、尻、下肢・・・どこが痒くても湿疹、真菌症というように)

その痛みが治る方法はいくつもある。人類の長い歴史、数えきれない地域がそれを証明している。

たぶん江戸時代のほうが現在よりも痛みを訴える人の割合は少なかったと思う。

神経、軟骨、椎間板などという言葉も無かったのではないか。言葉がないから概念もない。

MRIもレントゲンもない。

このような状況下では人間の感性、本能はもっと鋭敏で案外気楽に簡単に治していたのかもしれない。

たとえば湯治、休息、操体法、ヤイト、按摩、鍼など。本能として筋トレはしないでしょう。

画像を見て恐れることもなく、将来の麻痺を宣告されることもない。手術の可能性などみじんもない。

それに引き換え現在の日本では、画像診断、医師の個人的思いこみを刷り込まれ、患者を不安に追い込んで治りにくくしてから、違った方向への治療が始まるわけだ。

つまり医師の自作自演の可能性がないとはいえない。


次はある方からのメールです。
*年*月頃、両足にも痛み、痺れを感じる
*月*日、ペイン医院でブロック治療開始するが、あまり効果なし
*月*日、脊髄腫瘍が見つかり良性で現在の痛みと無関係と言われるが
*月*日、大学病院で摘出手術をしてもらう
*月*日、退院後、痛みは無くなったが1週間位で痛みが戻る


ヘルニアが見つからなくて手術を中断したケースでは、37~43%の改善率を示したそうです。

私の患者さんで椎間板ヘルニア&坐骨神経痛の人が子宮筋腫の手術をしたら神経痛が治ったという人がいる。

これらはプラセボ効果ではない。

痛みは脳の活動、筋の攣縮なのだから全身麻酔の影響は外して考えられない。何らかの影響があるのだろう。

脳内リセット

全身麻酔は脳と筋肉に何らかの影響を与えているのは間違いない。重症の線維筋痛症に全身麻酔療法があってもいいと思う。

次に考えられるのはプラセボ効果

プラセボ効果はどのような治療にもあり、特に痛みの治療にはその役割は大きい。プラセボ効果を上手に使う医師こそが名医なのかもしれない。それは安上がりで副作用もない。

もちろん私のしているトリガーポイントブロックも局所麻酔の効果+プラセボ効果。

プラセボ効果を上げるには、その治療が有効だということを信じることが最大のポイントだと思う。

効果があると信じている治療をすれば、疼痛抑制系が強化されるという実験が報告されている。

ヘルニアは手術をしてもしなくての経過に大差はないという報告がある。

# by junk_2004jp | 2009-11-10 08:33 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Trackback | Comments(9)
2009年 11月 10日
アンチ諸君
私たちMPS研究会は50数名の医師からなります。

自由に集まった方々ですので私の意見を強要しているわけではありません。

脊椎脊髄専門医、指導医も何人かいます。画像診断のプロ、放射線科医、ペインクリニシャン、脳外科医、精神科医、整形外科医、アメリカで神経生理学を勉強して最近帰ってきた先生など、各科にわたっています。

今までの臨床経験の苦渋はだれでも持っていることでしょう。ではどうすればいいのか?

皆さんがどういう誤解をもっているのかを知る目的もあり、コメントに書いていただきました。参考になりました。ありがとうございました。

素人さんをいじるのはあまりいくない

患者クン

モニターについてMPS研究会の脊椎専門医に聞いてみました。私たちはmixiで情報交換をやっています。
脊髄モニタリングには様々な方法があります。それは大きく分けると
A 主として知覚路をモニターする方法
B 主として運動路をモニターする方法
に分けられます。
それぞれのモニターで、どこを(大脳、脊髄、末梢神経)何で(電気または磁
気)刺激してどこで(大脳、脊髄、末梢神経、筋)記録するかによって、さらに
細かく分類されます。

リアルタイムに計測はできません。
計測にはたしか5分前後かかり、手術の途中でモニタをお願いして、しばらく、待ちます。
計測後、波の高さが減弱したまたは潜時が延長したことをもって、異常がおこったと判断していました。


こんなの見ながら手術してたら気が散ってそれこそ危険じゃないの?

単に、神経が傷つかなかった証拠をして残しているのではないでしょうか。

ここでちょっとした疑問なんだが・・・・

ヘルニアは知覚神経に何らかの影響を与えていると考えているのなら、術後は波形に変化が見られるのかな?

知覚路にヘルニアはなにも影響を与えていないのだから、波形に影響はないと思うが。

# by junk_2004jp | 2009-11-10 02:19 | Trackback | Comments(0)
2009年 11月 10日
痛みの診断(分類)
痛みとはexperience(体験)と定義されている。

痛みそのものは現段階では写すことも測ることもできない。

どれだけMRIやレントゲンを撮ろうとも痛みそのものが映ることはない。

痛みの分類に従ってどのカテゴリに入る痛みなのか、つまり「分類」するのが診断なのだ。

______________

① 癌性疼痛
② 神経障害性疼痛(神経因性疼痛)=CRPSタイプ2
③ 侵害受容性疼痛

とりあえず、臨床医は上記の①②③のうち「この患者さんの痛みはどれにあたるのか?」分類すべきだ。

_______________

整形外科で診ているほとんどの患者さんは②侵害受容性疼痛になる。

神経障害性疼痛は神経損傷後に痛覚神経が損傷した後に触感神経や交感神経と混線してしまったものでカウザルギーともいわれている。いまのところ有効な治療手段はない。手術で治すということはない。

______________

痛みの診断において「画像診断」「血液診断」の意味

「悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷、リウマチ及その周辺の炎症性疾患」を除外するという意味があるのみ。画像診断の意味と限界

これらの疾患は痛みを伴うことがあるが、特異的な病理学所見を有する。

もちろん、これらの疾患にMPSが合併することはよくあること(特に骨折にはMPSが必ずといってもいいほど合併)。

_________________

悪性腫瘍、神経障害性疼痛でなければ「侵害受容性疼痛」で

除外診断で感染症、骨折など明らかな外傷、リウマチ周辺の炎症性疾患でもなければ

そのような「侵害受容性疼痛」は筋性疼痛MPSである。

__________________

体中にポリモーダル受容器がいっぱいある。

かりにno.1~no.1000000個まであってナンバーを打って管理できたとしよう。

除外診断をした後の侵害受容性疼痛は「筋性疼痛(MPS)」といってよい。

「あなたはno.568~986のポリモーダル受容器が感作した疼痛です。」診断はこれでいいのだ。

「とりあえず、その感作しているポリモーダル受容器を止めてみましょう。」・・・・これがTPBだと思っている。

「楽になりました」

しかし、痛みが長く続くと痛みを制御するシステム(疼痛抑制系)が不調になってきて痛みが広がり、TPBをしても鎮火できにくくなっていく(慢性痛症≒線維筋痛症)。

このようになる前に鎮火すればいいのだが、残念ながら慢性痛症になったものには学際的治療が必要となる。

現状は残念ながら、医師が慢性痛症を作る手伝いをしているかのようだ。

____________________

ポリモーダル受容器は関節粘膜や筋肉筋膜に存在する。

軟骨、半月板、椎間板にはない。(変性した椎間板には痛覚神経が侵入するといわれている)

炎症性疾患(リウマチ、痛風など)は関節粘膜のポリモーダル受容器が感作するがそれを除外すれば極めてほとんどが筋筋膜にあるポリモーダル受容器が感作していることになる。

ポリモーダル受容器がどうして感作するか

それは、何度も説明しているところである。「痛みの悪循環のアニメ

すべり症があるとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

腰椎が不安定だとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

脊柱管狭窄があるとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

ヘルニアがあるとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

椎間板変性があるとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

半月板が悪いとポリモーダル受容器が感作するという科学的根拠があるのか?

これらは過去60年間続いてきた間違った思いこみだ。

「痛そうに見える」だけなのだ。

痛みのほとんどは筋性疼痛で筋肉のspasm(痙攣痛)という仮説をとったほうがいろいろなことをかなり矛盾なく説明できる。

そして上記の変化は痛みの原因ではなくて痛み(筋肉のspasm)の結果とみたほがよい。

________________________

私たちはなんでもかんでもMPSだといっているのではない、上記のように、悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチ周辺炎症性疾患以外はMPSだといっている。

下の世界的な診断基準に基づけばおのずとそういうことになる。この診断基準をみてわかるように画像も血液もなにもでてこない。唯一、圧痛点なのだ。

MPSの診断基準(分類基準)1990

FMの診断基準(分類基準)1990




MPSとFMは一連の地続きの疾患だと思っている。

ヘルニアと診断されているFMやヘルニアの術後のFMはしばしば診ることができる。








_________________________________

「なんでもかんでもMPSだと言い張るのはおかしい。MPSはたしかにあると思うがそうでないものもあると思う。」

そう思うのなら、そう思う理由を書いてその鑑別法を書くべきなのだ。思うのは勝手なのだが。

私たちは上記の思考過程をへてほとんどがMPSだと主張している。

MPSはあると思うが脊柱管狭窄症による痛みもあるだろう!

そう思うなら鑑別法を書くべきなのだ。

「腰部脊柱管狭窄症診断サポートツール」(私はこの内容に疑問をもっていることは以前に書いた)の編集者の一人、紺野慎一先生(現・福島医大教授)はつぎのように述べている。
高齢者に多い腰部脊柱管狭窄は診断基準すらできていません。ですから、病院によって手術するしないについて見解の相違があり、整形外科医の間でも十分なコンセンサスが得られていません。外科医から手術を勧められた患者さんへの対応ですが、手術は考える必要はないだろうとお話してください。(FILE446)


「坐骨神経痛が分かる本」慶応整形外科教授:戸山芳昭先生著


この(根性痛)の理由は現在でもまだ十分に分かっていません。しかし、馬尾や神経根が慢性的に圧迫されている状態では、組織障害に伴って、体内にあるさまざまな発痛物質(炎症性産物や神経伝達物質など)が現れます。


いずれも神経根の圧迫によって痛みが生じるとしているが(根性疼痛)、よくわからないので歯切れが悪い印象だ。


「世界筋骨格痛年」が開始 国際疼痛学会がキャンペーン

筋骨格痛のすべてのタイプの痛みは根本的なメカニズム、症状、さらに治療の可能性といった点で共通している。

# by junk_2004jp | 2009-11-10 00:19 | 痛みの生理学 | Trackback | Comments(0)
2009年 11月 06日
しびれ
A病院は脊椎手術でとても有名で、他府県からも患者が押し寄せ手術待ちが数カ月とか。

しかし、私のところにはA病院で手術をしたがよくならない、悪化したという人が毎月1、2名がここのところコンスタントに来院する。

合計10名は診たであろうか。中にはとても辛い状態になっている人もいる。私の本の中にも症例として書いてある。国松さんはご存じですね。

中にはよくなる人もいるのだろう。だから有名なのだ。

これが個人でやっているのなら、医師は耐えられないストレスになると思う。たとえ9人がよくなったとしても1人が悪くなれば医師としては辛いものだ。多くの医師が経験することだと思う。


昨日来院されたBさんは両手のしびれでA病院で手術された。

「しびれは全く取れませんでした。それどころか背中や頚が痛くなりました。」

医師に「しびれは取れません」といわれたとか。

私「ではなぜ手術したのですか?」

Bさん「入院している人が手術ですっかりよくなったといったもので・・・」

Bさんの前腕に強い圧痛があったので、TPBをすると、軽くなったとのことだった。

しびれというと医師は神経が圧迫されていると説明することがある。

手術中、神経にふれるので、しびれが残るとのこと。」このように説明する医師もいるとのことだ。理解に苦しむ。神経なんていつでもどこでも何かにふれている。

整形外科医は骨折などの手術をするとき、神経や血管をガーゼや勾でそれを避けるが、そのためにしびれが残るとは思ってもいない。

「しびれ」とは線維筋痛症の人やうつ状態の人にもしばしば見られる症状で筋痛症の症状だと考えるほうがよい。

多くは筋痛症による微小循環障害なのだ。

_________________

「後から診る医師ほど名医になれる」

前医がだめだったので次の医師に来ていることが多いのだから。後医は前医を非難することは可能だが、その逆はない。

後から診るほど、経過も分かるわけだ。

私も最近、後医になることが多くなったが、前医と考え方が違うとはいうが、前医の技術的な問題をいうことはない。

「多くの医師はそのように教育されてきたので、その医師の個人的な資質の問題ではない。」というようにいっている。

一方、次のように言われるケースもあるとのこと(コメント欄より)

手術が的確に行われていないケース

①原因病巣を的確に除去できていない
②腰椎の不安定要素がある
③手術操作により、神経を傷つけている


③は医療ミスをいっている。①は前医の技術的問題。②は考え方の違い。

特に③は神経障害性疼痛、CRPSタイプ2ということで、今後の保障問題にもなる。手術によって解決することはない。

①②については議論したいところである。

ところでどんな病院でも100%の治癒率はありえない。

ではこのような説明をする医師が手術した場合、良くならないケースも①②③のどれかにあてはまるのだろうか?

「手術は完全に成功した。治らないのは心の問題があるからだ。」

他人がした手術でよくならないときは①②③で自分がした手術でよくならないときは心の問題にされていないか。このような話はよく。

心(脳だとすると)が関係しない痛みなんてこの世にありえない。痛みは個人的なexperience(体験)と定義されている。つまり個人的な認知なのだ。

結局、痛みは治療的診断が唯一の最終的診断(分類)方法なのかもしれない。

急性痛、急性痛が長引いただけの慢性痛、新たにできた病気としての慢性痛症・・・・・これは熊澤先生がのべている。

急性痛、急性痛が長引いただけの慢性痛・・・・現在の医学である程度確実に治癒することができる。

新たにできた病気としての慢性痛症・・・・これが現在のところ決定的な方法がなくなかなか難しいのだ。

線維筋痛症は新たにできた病気としての慢性痛症のカテゴリに入るものと思う。

TPBも急性痛、急性痛が長引いただけの慢性痛にはとても有効だが、慢性痛症となると、なかなか手ごわい。

しかし、慢性痛症の中にも急性痛的な部分も残っていて、ある程度の効果がある。

また、慢性痛症に悩む人々に、ともに治療にあたろうというメッセージを発するべきなのだ。

なによりも、慢性痛症にならないうちに治癒させることだ。

___________________

腰椎の不安定性があると痛む・・・・・これは不思議な理論だ。赤ちゃんの頚は不安定だけど痛くなさそう。

# by junk_2004jp | 2009-11-06 23:20 | 慢性痛 | Trackback(1) | Comments(93)


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