2009年 01月 27日

根性疼痛?

b0052170_18174339.jpgAδ線維は高閾値機械的刺激を伝える神経で有髄神経です。「あいたっ!」という痛みの神経です。

一方、その後のジワジワした痛みや慢性の痛みを伝える神経はC線維で無髄神経です。臨床的問題になるのはこの神経です。

痛いということはこの神経が脱分極しているということです。

正常な神経線維を叩いたり、引っ張ったり、圧迫しても神経線維は脱分極しません。

ヘルニアで圧迫を受けている神経は正常でない神経だと思われるかもしれませんが、C線維は無髄神経なのですが、無髄神経(髄鞘がない神経)が脱髄することもないでしょう。

ですから、ラセーグテストがどうのこうの言っている点でアウトなのです。神経線維を引っ張ったところで神経線維が脱分極するわけがないのですから。

五十肩で腕を挙げると痛いといっているのと同じことで、筋痛症の症状です。

針で神経線維をさせば、細胞膜が破られるわけですから、Naイオンが神経線維の中に流入して一過性の脱分極が生じます。だから神経を圧迫すると痛いというのは理論が飛躍しています。

図を見てください。神経根性疼痛という概念は神経根の部分で痛みが生じているというものです。実際はこんなことはありえないのですが。

神経根部で生じた脱分極の波が脳に伝わる。脳はその電気信号を神経根部から生じたとは認識できないで、末梢から生じたと誤認しているということなのです。

このよな侵害受容器を介さないで痛みが生じることを「異所性発火」といい、正常な神経ではおこりません。

この問題を議論するとき、痛みは電気現象なのだから、どこで起電してどの経路を通って脳に到達するのか、配電図を書いてもらえばいいのです。
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by junk_2004jp | 2009-01-27 18:43 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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