2009年 02月 27日

なんでも頚部脊髄症

Aさん「手足がしびれて、頚椎のMRIでヘルニアがみつかり、しばらく大学病院に入院してたんですよ。手術かと思っていたのですが、そのうちにしびれが取れてきたので退院しました。今は症状はないのですが、定期的にMRIの検査なんです。再発がこわいですから。」

私は即座に頚部脊髄症ではなことが分かりました。Aさんの歩行や腕の動作は何の異常もありません。

Aさんには脊髄症状を思わせるサインが全くありません。

しびれ(ジンジンした異常知覚)は筋痛症の症状です。そしてそれはストレスと大いに関係があります。

Aさんの斜角筋を押さえると強い圧痛がありました。下肢はみていませんが、ヒラメ筋などの筋痛症なんでしょう。

このような簡単な診断ミスが多いのではないでしょうか。インターネットの掲示板をみていてもたぶん脊髄症ではないのにそう思わされているようなのがよくあります。

このようなことは患者さんに無用の不安を抱かせます。

脊髄症状、神経学的サイン

痛みやしびれは神経学的サインではありません。

手指の巧緻運動障害、痙性歩行、腱反射亢進、フスクローヌス、

バビンスキ反射、チャドック反射、ホフマン反射、トレムナー反射などの病的反射が陽性

こういうのが脊髄症を疑わせる神経学的サインです。
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by junk_2004jp | 2009-02-27 22:42 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
Commented by TK(タク) at 2009-02-27 22:57 x
>そのうちにしびれが取れてきたので退院しました。

と言うことで、ヘルニアは自然吸収されたのですね。まちがいなく。で、だからMRIで確認する気、担当医にはないのですね。勿論、皮肉ですよ。
退院の時、MRI撮らないで、定期検査の時MRI撮ったら、どうなてしまうのでしょう?(怖)

この分野の仕事て「いい加減」×「いい加減」=災い転じて福となる場合もあったり。
悲しいね~。
Commented by junk_2004jp at 2009-02-27 23:06
「先日MRIを撮ってきたら、少し小さくなっているといわれました。」ということでした。

大学の脊椎脊髄専門医なんだろうと思いますが・・・。筋痛症という概念さえあればね。
Commented by TK(タク) at 2009-02-28 00:02 x
先日MRIを撮ってきたら、少し小さくなっているといわれました.
だから、しびれが無くなってきたのですよ。と言うお決まりの説明になるのが、、、

か・な・し・い。

じゃ、超有名腰痛の権威、菊地臣一先生の、画像は必ずしも病態と一致しないは、どーなるのでしょうか。

か・な・し・い。

筋痛症という概念さえあればね。
それ以前に神経線維圧迫でニューロンのNaイオンチャンネルが開くのかどうか…。
大学の脊椎脊髄専門医だから、判るよね。脊椎専門医だけなら判んないけど。
Commented by TK(タク) at 2009-02-28 07:06 x
そー言えば加茂先生。

今度の4月の脊椎脊髄病学会の会長さんの講演は

>会長講演
>日本脊椎脊髄病学会の明日への提言 -頚部脊髄症の診療、研究の展開を目撃した立場から-
ttp://jssr2009.jtbcom.co.jp/prog.html

大変、重要な講演ですね


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