2009年 03月 01日

このままだと大変なことになりますよ!

ランセット誌「腰痛に画像検査は無用」

頚痛、腰痛に対する診断は思っていたより大変なことになっている。このままだと大変なことになりますよ。

それも基幹病院、有名病院、専門病院なのだ。たぶん脊椎脊髄専門医が診断しているものと思われる。当然、患者さんは有名専門病院をめぐることになるのだが、それはもう金太郎あめのごとく、レントゲンやMRIを撮って同じような診断になる。

Aさん(30歳代、女性)、腰椎分離すべり症、将来手術が必要、運動、日常生活の制限。

Bさん(30歳代、女性)、腰椎分離すべり症、、あるクリニックで1か月間、牽引電気、この間医師の診察はなし、治らなければ手術といわれたので、別の病院に変わるも、定期的にMRIなどの画像診断。不安の中にいる。

Cさん、腰痛、MRIでヘルニア。牽引で治らなかったら手術。

Aさん、Bさん、Cさんとも腰方形筋、多裂筋、中殿筋などのMPSだった。。

TPBでその場で痛みは改善してできなかった動作ができるようになった。

はたして前医のかけた「呪」が解けたかどうか。

腰や頚の専門家を自負しているのなら、もう一度、勉強をし直してもらわなくてはいけない。あなたが医療行為を行うことによって苦しむ人が増えているのだ。

腰痛の85%は原因不明(その中にストレス性のものが多分にある)、15%はヘルニア、脊柱管狭窄症など根性痛というようなのが、一般的な見解のようだ。


私はほとんどが筋性疼痛だと思っている。筋性疼痛にはストレスは切り離せない。ごく稀に特異的な病理を伴うものがある。それが悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチなのだ。腰痛や頚痛を伴うことがある特異的疾患。

根性疼痛なんてありえない。

筋性疼痛は習慣化、慢性化、不安、緊張、抑うつ、不眠と関係がある。

そして線維筋痛症のように多くの筋肉に広がることがある。

早めに消火すべきだ。

自分(専門医)がかってに「手術が適応」と思っているものだけが(実はそれも間違っているのだが)興味の対象なのだろう。腰痛や頚痛で手術が対象となる可能性のは特異的疾患(悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチ)なのだ。それはいずれも稀なものだ。

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最近TVで医療崩壊を報じることが多いが、忙しくてじっくり勉強をする暇がなく筋骨格系の痛みに対しても十分に研修を積める環境にないようだ。

この分野に関しては、日本には適切な教科書がほとんどなく、先輩医師の話を聴いていてもうまくいかない。若い医師ははやくこのことに気づいて独学してほしいものだ。

脊椎脊髄専門医は麻痺性疾患、悪性腫瘍、感染症、外傷、奇形などが腕を発揮する分野なのだ。

筋痛をかってに脊椎や神経の病気だと思い込んでしまっている・・・・。
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by junk_2004jp | 2009-03-01 10:57 | 慢性痛 | Comments(1)
Commented by TK(タク) at 2009-03-01 19:56 x
そしてchronic pain とか、FBSS (failed back surgery syndrome) と言った病気になるのですね。


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