2009年 03月 10日

「最初のうちならこれでもいいが、重篤なケースでは治らんだろう。」

これは私の本を読んだ脊椎専門医の言葉です。又聞きですから、真意は分かりません。まあ、他人の仕事を頭から否定しているのですから、いい印象はいただけないとは思います。

つまりこの文言には治療に対する一貫したポリシーが欠落しています。どこらへんからこれでは治らなくなるのか?なぜ最初ならこれでいいのか?なぜ重篤化するのか。

最初は筋痛症なのだが、重篤になると筋痛症ではなくなるのか?

重篤とはなにを指すのだろうか?

症状のことか?狭窄や圧迫の程度のことか?

症状だとするとそれは「痛みやしびれ」のことなのか「麻痺」のことなのか?

私は麻痺の場合は手術が必要だといっています。

脊柱管狭窄症で、①馬尾型は麻痺 ②神経根型は疼痛 となっていますが真の脊柱管狭窄症は①馬尾型で②神経根型はないと思っています。

だって理論的におかしいでしょ。馬尾が圧迫されれば麻痺で神経根が圧迫されれば痛みだなんて。圧迫を受ける場所がちょっと違うだけで生理学的に逆の現象が起きるなんて。

脊柱管狭窄症の馬尾型はあると思います。ただしとても数は少ないことでしょう。どれぐらいいるのか?

ほとんどの脊柱管狭窄症は「な~んちゃって狭窄症」です。

神経性間欠性跛行といわれているものの本態は筋性間欠性跛行です。

「重篤」が症状を指すのなら、そしてその症状というのが痛みやしびれなら、その原因がヘルニアや脊柱管狭窄にあるのではなくて「筋性」なのです。だから手術は不必要なのです。

私は治療法にはではなくて診断について疑問を持っているのです。

症状が麻痺ならば私の方法では治りません。

脊柱管狭窄症に麻痺型と疼痛型があるという考えが間違っていると思っているのです。脊柱管狭窄があっても無症状の人も多くいるわけですからこのような構造異常を病名にすることがおかしいのです。

「馬尾神経麻痺(脊柱管狭窄による)」という病名でいいじゃないですか。

慢性疼痛の重篤なものといえば、それは構造上の問題ではなくて、神経系に可塑的変化のすすんだものなのです。平易な表現をすれば、痛みの過敏状態、習慣化が強く進んだ状態なのです。このような慢性疼痛に対して脊椎手術が一定の役割を持っていうとは到底思えません。脊椎手術によって悪化することはしばしばあります。
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by junk_2004jp | 2009-03-10 23:32 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by YA at 2009-03-11 02:57 x
あらまぁ…

多忙になり、久しぶりに覗いてみましたが…


この方は、余程の実績をお持ちなのでしょうね?(笑


症状を線引き出来るなら、誰も苦労しねぇっつの!

加茂先生、こいつのその後が楽しみですね^^


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