心療整形外科

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2009年 03月 23日

脊柱管狭窄症ブーム

約30年前、私が医師になったころの整形外科の教科書的な本・・「神中整形外科学」は電話帳ほどの厚さです。

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この本の索引の「せ」のところです。

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脊柱管狭窄症がないですね!30年前は脊柱管狭窄症がなかったのです。というかそういう概念がありませんでした。あったかもしれませんが、この電話帳のような教科書には出ていませんでした。

高齢者の脚腰の痛い人はおりましたが、脊柱管狭窄症という病名が使われることはほとんどなかったということです。

だから手術をすることもほとんどなかったのでしょう。それでもそれほど困るわけでもなかったようです。

ところが今では脊柱管狭窄症という病名がブームになっているようです。

「しばらく薬で炎症を和らげ様子をみます。よくならなければ、神経ブロック、さらには手術です。」

このように言われて不安の中にいる人がたくさん診察に来たり、メールで相談を受けたりします。

また手術しても良くならない人からも相談をうけます。

なかには、触診もせずに診断されたと憤慨している患者さんもいます。

今日の患者さんでは30歳代の女性が脊柱管狭窄症と診断されていました。私の診断では線維筋痛症でした。腰や下肢だけでなく、頚、肩、腕など広範囲に圧痛点がありました。

このように脊柱管狭窄症という診断がブームになったのはなぜでしょうか?

新しい病気ではないですよ。おそらくずーっと昔からあったことでしょう。鍼やお灸、按摩、温泉で治していたのでしょう。

だれか火付け役がいたのでしょう。

私の記憶ではプロスタグランジン(血行改善薬)が出回るようになったのがきっかけのように思います。

本当にこの神経が圧迫を受けて痛みが生じるという概念は正しいのでしょうか?

馬尾が圧迫を受けると麻痺、神経根が圧迫されると痛み、この生理学的に相反する現象が起きるといわれています?????????

怪しい概念だと思いませんか。筋痛症と診断して治療すればたいていはよくなります。

施術師は、「脊柱管狭窄症の症状は治すことができます」と言い、体験談集を私に見せてくれました。

これはある患者さんのメールからです。
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by junk_2004jp | 2009-03-23 21:11 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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