2009年 03月 31日

坐骨神経痛がわかる本

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慢性的な圧迫が続くと痛みを起こす物質が出る

馬尾及び神経根の機能が低下しただけでは、痛みや知覚異常は出現しません。 それにしても神経が異常になって痛みや感覚が薄れるのはわかりますが、なぜ逆に馬尾や神経根の機能低下が痛みなどの症状を呼び出すのでしょうか。

この理由は現在でもまだ十分にわかっていません。しかし、馬尾や神経根が慢性的に圧迫されている状態では、組織障害に伴って、体内にあるさまざまな発痛物質(炎症性産物や神経伝達物質など) が現れます。

現在では、神経細胞自体の機能が低下したり失われたとき、それまで隠されていた神経伝達物質が、痛みなどの症状を引き出している可能性が強く疑われています。


神経が圧迫を受けると発痛物質がでる?・・・・痛みの生理学者はこれについてどういう見解なのだろうか。

発痛物質がでたとしてその受容器はどこにあるのか?神経根のところには受容器はない。受容器のあるのは神経の先端部だ。

発痛物質がどこに出るのか?

疑問がある。

結局「この理由は現在でもまだ十分にわかっていません。」ということなのか。

神経が圧迫を受けると発痛物質が出て(どこに?)それが痛みの原因になっているのだけれど、その詳しい理由は分かっていない。ということなんですね。

どうもよく分かりません・・・。よく分かっていないのだけれども、圧迫が痛みの原因だと強引に結論づけて手術にもっていくわけです。手術をしても良くならない人をたくさん見てきました。

この手術が適応される患者は、基本的に次のような病態の場合です。

①神経の障害により排尿や排便に障害がある人

②間欠跛行が著しい人(休みながら1回に歩ける距離が100~200m以下)

③脚部に強い痛みのある人

④まひによって脚の動きが悪い人や力が入らない人


手術については上記のように書かれています。①④は麻痺、②③は痛みが対象です。このように痛みと麻痺という生理学的逆の現象が併記されているということは疑問に思うところです。

痛みが強くなると麻痺になると考えているのか・・・。先日、私の本の書評で、「軽症ならばこれでよいが、重症ではこれではだめだ」という意見があったと書いたが、それは重症とは麻痺だと思っているからなのかもしれない。

馬尾型は麻痺、神経根型は痛み、混合型は痛みと麻痺。私はこの説明に納得しません。・・・http://junk2004.exblog.jp/5807271/

押さえられる場所により麻痺が生じたり痛みが生じたりする。その混合型もある。・・・・これは生理学では理解に苦しむところだ。

また痛みが高じて麻痺になるなんてことはない。筋性の痛みが強いと力が入らない。それを神経性の麻痺と誤診されていることが多いように思う。

私は真の脊柱管狭窄症は麻痺性疾患だと思う。真の椎間板ヘルニアの馬尾症候群にあたる。それはとても稀なものだと思う。

世間で一般に脊柱管狭窄症といわれているものは麻痺性疾患ではなくて疼痛性疾患なのだ。だから脊柱管狭窄症とは関係がないと思っている。

それは筋性疼痛なのだ。

真の脊柱管狭窄症=麻痺性疾患・・・・とてもまれ・・・手術が必要

な~んちゃって脊柱管狭窄症=疼痛性疾患=脊柱管狭窄が原因ではなくて、筋性疼痛・・・・とても多い

患者さんは痛みを訴えているのか麻痺を訴えているのか・・・・これが問題です。麻痺の場合はどこかで神経が圧迫を受けているのですから、検査をして、手術が必要なときもあるでしょう。しかし麻痺だと思われているのは筋性疼痛で単に力が入れにくいだけのことが多いですから、真に神経性の麻痺かどうか診断しなくてはなりません。

麻痺性疾患は私の方法で治ることはありません。またペインクリニックの守備範囲外です。麻痺性疾患に局所麻酔でブロックすることはありません。

どうですか皆さん、私の言っていることのほうが正論だと思いませんか?
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by junk_2004jp | 2009-03-31 01:13 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(8)
Commented by ヘルニアと診断されてます at 2009-03-31 10:15 x
①と④の症状がある人は手術が必要なのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2009-03-31 12:08
①馬尾症候群 http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_213.htm

48時間以内の緊急手術が必要とされています。

②本当に神経原性の麻痺なのか筋痛による筋力の低下なのかが問題なのですが、ヘルニアによって神経原性の麻痺が生じてしまった人を見たり聞いたりしたことがありません。
Commented by 狭窄者 at 2009-03-31 12:56 x
麻痺か疼痛かを確認するには画像診断が必要でしょうか?

麻痺の場合どこかで神経が圧迫を受けているというのは、ヘルニア変性、狭窄、スベリ症以外の圧迫でしょうか?

全身麻酔での脳の勘違いとは、筋肉から圧痛点が消えると言う事でしょうか?それともヘルニアが全身麻酔で小さくなる事もあるのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2009-03-31 13:27
>麻痺か疼痛かを確認するには画像診断が必要でしょうか?

画像で診断することはできません。

>麻痺の場合どこかで神経が圧迫を受けているというのは、ヘルニア変性、狭窄、スベリ症以外の圧迫でしょうか?

麻痺性疾患に悩んでいらっしゃるのですか?


>全身麻酔での脳の勘違いとは、筋肉から圧痛点が消えると言う事でしょうか?それともヘルニアが全身麻酔で小さくなる事もあるのでしょうか?

「脳の勘違い」は私が使った言葉ではありませんので、その真意はわかりません。

全身麻酔でヘルニアが小さくなることはないでしょう。

痛みの本態は筋肉のスパズムですから、全身麻酔によってそれが止まる可能性があるということです。

胃痙攣が全身麻酔で止まったことを想像してみてください。

それは局所麻酔で止まることもあります。
Commented by 狭窄者 at 2009-03-31 19:06 x
私の疾患が麻痺性疾患なのかどうかは分かりませんでしたが、歩く時も右足が思うように動いてくれませんでした。主治医からは頚部狭窄症と診断され後方術を行い翌日から問題なく歩けたのですが、これもなんちゃってなのでしょうか?

病院ではたくさんの坐骨神経痛で立つ事も出来なかった方が術後歩き回ってるのもなんちゃっての可能性がほとんどなのでしょうか?とても信じられません。

私の場合、もしなんちゃって狭窄だったのなら、貴院で治療すれば手術しなくても今の回復が望めたのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2009-03-31 19:25
あなたは麻痺があったのですね。痛みではなく。
頚では脊髄がありますので脊髄麻痺がおこることがあります。

坐骨神経痛は麻痺ではなく疼痛です。よってこれとあなたの(たぶん)脊髄麻痺とはちがいます。
Commented by じゅん at 2009-03-31 20:05 x
質問なのですが、疼痛や筋痛症の痙攣患部では炎症は起きているのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2009-03-31 20:09
おきていません。


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