心療整形外科

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2009年 04月 03日

頚椎症性脊髄症を520円で治す(笑)

頚椎症性脊髄症を520円で治す(笑)

1週間後に診せに来られました。とてもよくなったとのことでした。トリガーポイントブロックをしただけで、飲み薬は出していません。

頚椎のMRIでC4、5、6で椎間板がつぶれていて脊髄が圧迫されているため「頚椎症性脊髄症」と診断されていました。

両上肢のしびれ痛みが約1年ほど続いていました。

洋裁や編み物などによるトリガーポイント症状でした。

これもまたまぎれもない事実です。

局所麻酔で簡単に治るのですから、全身麻酔で治ってもなにも不思議ではありません。痛みは筋性疼痛(筋肉のspasm)だったのですから、それが止まれば治るのです。

痛みは正しく理解されることなく誤解され、そして誤診されているとトラベル医師とサイモンズ医師は確信している。臨床経験で明らかなことはトリガーポイントが痛みや下記の緒症状の真の原因であるということだ。

MPSについて教育を受けていない医学部生は、卒業後もその存在を知ることなく診療を行うため、現実には多数存在しているMPSの患者たちを前にしながら、正しい診断、治療が行えないのである。臨床医がMPSに無関心であることによってもたらされる弊害として重要なことは、TPがもたらす疼痛に対して他の疾患の診断が下されることである。診断が異なると治療も変わってくる。膝の痛みが軟骨の磨耗であるとなれば、最終的には人工関節置換術のような手術療法が行われ、二度と正座ができなくなるし、耐用年数を超えれば再手術が必要になる。腰下肢痛が神経根の炎症であるとなれば、治療には神経根ブロックが繰り返し行われるか、手術療法が行われる。しかし、このような侵襲の大きい治療が行われる一方で、疼痛の改善という目的は達成されない。MPSを正しく診断することができれば、鍼療法(TPA)とストレッチという侵襲のほとんどない方法で的確に疼痛を改善できるのである。(FILE194)


Patrick Wall (英国の著名な痛みの生理学者)「疼痛学序説」より
これらの病態では、問題と原因が圧痛点になければならないと、患者たちが確信している。圧痛点にそれを納得させるような異常が見当たらないので、本書でもう馴染みになったサイクルが始まる。

多くの医師たちは、局所性の原因がない局所性の痛みはありえないと思い込んでいる。

したがって、局所性の原因を証明できないので病気は存在しないと結論する。これは、赤ん坊から沐浴水を独断的に放ることと同じである。

この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。たとえば、脊髄内の少数の運動ニューロンの興奮によって、興奮性が高まった領域にピーンと張った帯が生じる。そして、この領域が感覚を生じるというものである。

実際には、原因がないこの痛みは、医師たちがそれを観察したことを認めているのに、英国では正しい病名で診断されていない。


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一方、守屋氏のブログによれば
2008年9月3日、新聞各社は次のニュースを伝えている。鳥取県立厚生病院における医療過誤により、医療賠償4500万円を支払うという記事であった。

2005年3月、頚部痛と両手の痺れを主訴とする女性が鳥取県立厚生病院を受診した。検査の結果ではヘルニアによる「脊髄の圧迫」が原因とされ、減圧手術が行われた。

手術は成功し脊髄を圧迫していたヘルニア組織は摘出されたが、右手足に麻痺が現れた。これは術後の浮腫によって「脊髄を圧迫」したことが原因とされ、再び減圧する再々手術が行われたのである。

ところが再々の術後には更に浮腫が広がり、今度は両手足の麻痺が起った。病院側は手術に落ち度はなかったと主張したが、結果的に両手足の麻痺になったことを認めて賠償することになったというのである。


頚部痛や両手のしびれ・・・・・若い医師にしっかり教育しなくてはいけない。まずはトリガーポイント症状ではないかと思うこと。神経が押さえられて痛みやしびれが生じるというのは生理学的根拠がない。

患者を危険にさらすな。
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by junk_2004jp | 2009-04-03 20:20 | 慢性痛 | Comments(0)


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