2009年 04月 14日
筋骨格系の痛みやしびに関してはなぜかこのような皮肉な現象がおきています。 昨日のブログで紹介したように椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の診断では圧痛点は完全に無視されています。想像を絶するほど馬鹿げたことです。つまり痛いところわ触らないでも診断できるということです。 代替治療家の先生は毎日、人の体を触りまくっています。そこに医師との違いがおきてくるのでしょう。 筋肉をながめたり押したりさすったりしていれば自然に分かってきます。 一方、線維筋痛症の患者さんのなかには、ヘルニアと診断された方がとても多いのです。そして痛みがどんどん広がっていったというようなことです。 早期に痛みの治療をしていればどうなるのか分かりませんが、ひょっとしてくいとめられたかもしれません。痛みやしびれに対して無意味な診断が病勢に影響を及ぼしたかもしれません。 手術を繰り返すことによって線維筋痛症になったという可能性もあります。 Aさんは以前より、肩こりや頭痛や顎関節症がありました。 腰痛、下肢痛もありましたので、有名ドクターに完全に手術(腰骨を削って除圧)をしてもらうも改善せず。 次に、梨状筋症候群ではないかということで別の病院で手術を受けるもよくならず。 その他、いくつかの病院で診察、治療を受けるも改善はみられませんでした。 近所の整体の若い先生(Aさんによれば)が線維筋痛症ではないかとアドバイスして下さり、当院受診となりました。 遠くの有名ドクターよりも近所の若い整骨院の先生のほうが見立てがしっかりしている。皮肉なことですね。 医師も一生懸命なのは分かります。しかし、残念ながら診断法に間違いがあるのです。それは個人的な問題ではなくて、この業界に蔓延している大問題なのです。 神経が圧迫を受けると痛みやしびれが生じる・・・・これが間違っているのです。 痛みやしびれというのは神経が激しく活動しているということです。神経が圧迫を受けるとこの逆のことがおきる、つまり神経の活動がおきない(神経麻痺)というのなら分かるのですが。 皆さんは手術をする医師はそんな基本的なことは十分知っていると思うでしょ。ところがなんですよ。 完全に手術をしたのになぜ治らないのでしょうか。 その基本的なことを知らない人から私の本は悪書だといわれたそうです(笑)。これは風雲舎の社長さんからお聞きしました。 まあ、そうですね。手術をしている人にとっては悪書でしょう。ありがたいことです。 Aさんのように、以前より肩こり、頭痛、顎関節症があるという病歴を聞いただけで「線維筋痛症」を疑うべきなのです。 この問題は早く決着をつけないと大変なことになりますよ。
by junk_2004jp
| 2009-04-14 23:40
| 線維筋痛症
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