心療整形外科

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2009年 04月 15日

頚部脊髄症

Aさんは半年前、右脚が冷たく感じていました。

その後、右上肢がシャワーの感じがへんなことに気づきました。

2か月後左下肢にしびれ?がでてきたので、整形外科を受診しました。頚に3個のヘルニアがあるとの診断で、頚の牽引を続けましたが症状の改善はありませんでした。

病院を変えてレーザー手術を受けましたが、改善しませんでした。

Aさんは私の本を見て当院を受診されました。

私の診断は頚部脊髄症でした。歩容は痙性歩行、バビンスキー反射、フスクローヌス、トレムナー反射などの病的反射は陽性、腱反射亢進。

診断は簡単で5分もかかりませんでした。

AさんはMPSではないかと来院されましたがそうではありませんでした。

私の本の78ページ
頚部脊髄症は、頚のヘルニアによって脊髄が圧迫を受けて脊髄麻痺が生じるものです。

しかしこうしたケースは、私のような開業医の経験からいっても、10年に1人~2人いるかいないかといった頻度です。


となっています。しかし全国から患者さんがお見えになるようになったここ2、3年のうちでは3人目となりました。

脊髄症の診断は特徴的ですからわりと簡単です。MRIなどは部位と何によって圧迫されているのかという確認です。

脊椎脊髄専門医が複数いる病院(大学病院など基幹病院)を受診するように説明しました。

脊髄症は麻痺性疾患で、疼痛性疾患ではありません。脊椎脊髄専門医の出番です。
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by junk_2004jp | 2009-04-15 21:30 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
Commented by TK(タク) at 2009-04-15 22:35 x
加茂先生
錐体路障害 (すいたいろしょうがい, Pyramidal tract disorder)があったのですね。
これは、運動ニューロン障害だったのですね。
Commented by junk_2004jp at 2009-04-15 22:50
そうです。他覚的にはそれはすぐに分かります。知覚のほうですが、言葉での表現になりますからとても微妙ですね。
Commented by TK(タク) at 2009-04-16 18:22 x
ドラマ「ER」で、交通事故患者が「脚の感覚がない!」と言う患者が運ばれてくる。

これが、痛覚神経麻痺で、脊髄損傷(馬尾神経もあるのでしょうか?)などが疑われるのではないかと思う。
ほぼ、同時に運動ニューロンも傷害も想定しなくてはならい。

脳出血を起こした、同僚は脚、歩けますが、感覚がないと言っております。

神経の障害や、麻痺と言う言葉、素人はそう言ってもいいですが、プロである医師はきちんとspecifyしてるのでしょうね。
運動ニューロンなのか、感覚ニューロンなのか。

私は素人で当然分かりませんが、脳の障害での運動麻痺や感覚麻痺と、脊髄系、抹消、例えば馬尾神経が原因なのか、現代医学は識別できるのでしょうね。もしプロなら。

蛇足ですが、痛みやしびれを感じると言うことは、その感じる生態機能がきちんと働いてると言うこと。
(脳の勘違いは除く)
Commented by ひつまぶし at 2009-04-16 18:56 x
2軒のお医者さんは、脊髄症だとは思わなかったのでしょうか・・・?
それとも、その2軒にかかっているときはまだ痙性歩行など特有の症状は出現してなかったのでしょうか・・・?

なんでもかんでも脊髄症の前駆症状に見立てて筋性疼痛を知らないお医者さんも困りますが、脊髄症がわからないお医者さんもいるとしたら・・・(´・ω・`)
Commented by junk_2004jp at 2009-04-16 19:12
「シャワーの感じがおかしい」はキーワードなんでしょう。

病的反射、腱反射亢進などの脊髄症サインがでていたのかどうか?


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