2009年 04月 23日

尺骨神経麻痺とテニス肘

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尺骨神経麻痺の手・・・骨間筋が委縮しています。このような手の方はときどきみられます。痛みはありません。

Aさんはこのような手なのですが、手がジンジンとして痛いといってきました。

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上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の関連痛でした。

もし上腕骨外側上顆炎と尺骨神経麻痺が同時に起きたとしたら(可能性は少ないですが)、これの診断は難しいかもしれません。

上腕骨外側上顆炎はよくある疼痛性疾患でMPSです。局所麻酔を使います。

尺骨神経麻痺は絞扼性神経障害の一つで肘で神経が絞扼されるものです。麻痺性疾患で局所麻酔を使って治療することはありません。

これは麻痺と痛みが同居している例です。
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by junk_2004jp | 2009-04-23 00:21 | 慢性痛 | Comments(4)
Commented by アクビ at 2009-04-24 18:32 x
先生、昨日は治療でお世話になりました。

さて、この記事の症例について質問です。

実は、私も腕の同じところに圧痛と軽微(?)な筋硬結があります。
肘のすぐ下の内側外側、両方です。

数年前から、しばしば薬指や小指あたりに軽いしびれ感が出ます。

>上腕骨外側上顆炎

素人は、「炎」という言葉がつくと炎症があると思ってしまいますが、そうなのでしょうか?
そうだとすると、私には当てはまらないことになるかもしれません。

私の「主治医」(内科・心療内科医)は、つい先日も「血液検査で炎症を示す数値が正常だから、体の問題ではなく、脳の状態が問題(心理テストの結果)」と改めて念押し(-_-;)
(これに関する以前のやりとりは、先生のご本に取り上げていただきました。ありがとうございます。)

ちなみにこの部位へのケアは、自分でできるワンタッチのお灸をしています。

これらのトリガーポイントにお灸をすると、腕の重だるさだけでなく、首肩背中あたりも幾分楽になります。
Commented by junk_2004jp at 2009-04-24 18:39
これはMPSで炎症ではありません。

このような病名が習慣的に使われているのです。それが医師の頭を混乱させています。

線維筋痛症の18の圧痛点の1つですね。

アタッチメントTgP  (付着部トリガーポイント)といいます。
Commented by アクビ at 2009-04-24 19:40 x
先生、いつもお忙しいところありがとうございます。

やはり炎症ではないのですね。
たぶんそうだろうと思っていましたが、先生の明快なお答えでスッキリしました!

医師だけでなく、患者さんも混乱しますね。

筋肉の病態や痛み診断の「常識」が根本的に覆らないかぎりこの混乱は続くのでしょうね(-_-;)
Commented by junk_2004jp at 2009-04-24 20:30
アクビさんもおわかりのことだと思いますが、医師という職業集団は決して聡明な集団ではないのです。一度なってしまえば、それなりに食っていけて、先生と呼ばれる人生なのです。

私もこのこと以外は素人です。いいかげんなものですよ。


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