2009年 05月 23日

疼痛は常に主観的で、心理的な経験である

疼痛反応のばらつきの管理

2009年5月22日 提供:Medscape

【カリフォルニア州サンディエゴ 5月13日】場合によっては顕著な疼痛反応の個人差を理解することは難しいが、疼痛専門家は解明のための研究を続けている。米国疼痛学会第28回年次学術会議(サンディエゴ)の口頭発表によれば、遺伝的、社会的、心理的要因を組み込んだ疼痛の生物心理社会モデルによって個人差を説明しうるという。

「十分なエビデンスから疼痛と組織損傷との関連性は低いことが明らかになっているが、個々の患者とその痛覚には、病理学の域を超える有意な差がある」とフロリダ大学歯学部(ゲーンズビル)のRoger Fillingim, PhDは述べた。

遺伝的、社会的、心理的要因

年齢、性別、民族等の属性は疼痛経験に影響を及ぼす可能性がある。また、気分、認知過程、環境ストレス等の状況変数も影響すると思われる。

Medscape Neurology & Neurosurgeryがポスター発表者でAlgynomics(ノースカロライナ州チャペルヒル)のゲノミクス研究者であるShad Smith, PhDにコメントを求めたところ、Smith博士も同意見 であった。「遺伝子は疼痛経験に非常に強力な影響を及ぼす可能性があることがわかったが、遺伝子だけではすべてを説明できない」

別のセッションで発表したDavid Morris, PhDは、疼痛治療の複雑さについて同様にコメントした。Morris博士はバージニア医療システム大学(シャーロットビル)を最近退職したが、発表中に「疼痛は常に主観的で、心理的な経験である」と述べた。

Fillingim博士は、患者の社会的・心理的状況を認識することが疼痛および鎮痛薬に対する反応を計測するのに有益であると述べた。「疼痛反応には頑健な個人差があり、疼痛治療に対する反応にも頑健な差がある

疼痛治療の多因子的アプローチ

ポスター発表を行ったJames A. Haley退役軍人局病院(フロリダ州タンパ)のRonald
Gironda, PhDは、患者が疼痛と付き合うための健全な方法を学ぶことが重要であると述べた。

Gironda博士は精神衛生と行動科学の専門家であり、非常に多くの患者が疼痛を気にして、寝てばかりで過ごし、鎮痛薬の用量が増え、生活のあらゆる側面に影響を及ぼす下向きのスパイラルに突入してしまうと述べる。患者は社会的に孤立し、やる気が起こらなくなり、場合によっては体重が増えることもあるとGironda博士は述べた。

多くの場合、慢性疼痛は長期に及ぶ経験であり、受容して、共存しなければならない。実際に外出したり、運動をしたり、疼痛から気をそらすことも必要である」とGironda博士は述べた。

「臨床医にとって最善の道は、全体的観点から患者をよく知り、患者が置かれている生活状況や疼痛反応にどのような影響を受けているかについて理解を深めることである」とFillingim博士は述べた。「臨床症状や病理所見のみに頼って、疼痛と治療に対する反応を予測するだけではいけない」


Aさんより
痛みのピーク時は満足に歩くこともできず、ただその場に立っていることさえ苦痛で、自分の子どもがすぐそこで泣いていても、かまってやることすらできない状態でした。

なにもできない自分が情けなくて涙を流した時もありましたが、今は多少の不安はあるものの、積極的に歩くことができます。普通の人からみれば何気ないただの一歩ですが、私にとって、痛みのない一歩というものは、とても大きな前進です。

これから、また仕事も探さなくてはいけませんし、完全に普通の日常を送れるまでになるには時間もかかるかもしれませんが、加茂整形外科の皆様のおかげで新たなスタートを切り出せたのですから、せいいっぱい頑張っていきたいと思います。本当に、どうもありがとうございました。

Aさん、がんばってください。痛みはとても辛いものですが、もう大丈夫です。

ある方から次のような内容のメールをいただきました。

「痛み(ヘルニアとの診断)のため職をなくし生活保護をうけているため、診察に行きたいのだが行かれない。マイホーム資金も使い果たしました。」

生活保護を受けている場合は他県での保険診療はできないとのことなのです。

ヘルニアで痛みがおきるはずがありません。
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by junk_2004jp | 2009-05-23 21:26 | 痛みの生理学 | Comments(6)
Commented by ある方 at 2009-05-24 00:30 x
先日は突然のメール失礼致しました。
やはりケースワーカーは他県への治療に行く事は認めてくれません。
精神的に色々と追い詰められて、余計に痛みの範囲が広がってきているのが現状です。
現在は、痛みが酷く日常生活を普通に送る事が困難で、かつてのエネルギッシュな自分の姿からは想像もつかない有様です。
精神的に負のスパイラルに囚われている感があります。
なんとかして、一度診察に行きたいと願い、色々と画策しています。
Commented by junk_2004jp at 2009-05-24 20:19
ヘルニアの有無には関係のない「慢性痛」という疾患に対して治療されたらいいでしょう。
Commented by TK(タク) at 2009-05-24 22:08 x
「ペインクリニックでいろいろな病気なおせます」 河手 眞理子著より

=以下引用=
がんや心臓病などの命に関係しの深い病気については、医師は競って情熱をかたむけるのですが、死に直結しない「痛み」に対しては長い間、ほとんど関心が払われずに放置されてきまた。多くの医師は、手術や処置が終わった自分お責任は果たしたと思ってます。術後の早期の痛みはともかく、痛みが長引いていると言うものなら「切ったのだから痛いのはあたりまえ、命が助かったのだから痛みは我慢しましょう」といわれて、ワンパターンの消炎鎮痛薬を処方するだけで、痛みについては真剣に考えてはくれません。

中略

医師の使命は命を助けることではありますが、今の医療は命をたすけることだけに主眼が置かれて、その後その人がどんな生活をおくるかまでは関心が及びません。
=引用終了=
Commented by TK(タク) at 2009-05-24 22:09 x
医者は痛みに対して、真剣に考えてないと思います。患者の痛み、辛さが患者の人生にどう影響する何か、知った事ではありません。別にそれは業務範囲外でしょうから。

しかし、その無関心さが、本来苦しむ必要のない苦しみ与えてるのなら、問題です。

ヘルニアの痛みはどうなのでしょうか?
個々の医師についてではなく、本当に真剣に考えてる医師が沢山いると言えるでしょうか?
業務範囲外のこと云々する前に。
Commented at 2009-05-24 23:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 国松 at 2009-05-26 21:50 x
タクさんの話しに 同意見です。 
痛みは我慢してると 根性つくもんな。
そんなこと いってんじゃねえよ。
わからんことは あとまわし。
あとまわしは 闇の中へ 隠しとけってか、うまいことな。


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