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心療整形外科

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2009年 06月 03日

頚部脊柱管狭窄症という診断には疑問がある!

Aさんは右手のしびれと脱力で、頚部脊柱管狭窄症という診断で手術をしましたが症状は改善せず、痛くなかった頚までもが痛くなりました。右腕はむくんでいます。

いくつかの医師に診察してもらいましたが、将来の麻痺の可能性についての怖いお話だったそうです。それで手術に踏み切ったとのことです。

しびれ(という感覚)や脱力がMPSによるものなのか、神経原性の麻痺なのか鑑別する必要があります。

医師は画像を見て単純に思いこむ傾向があります。要注意です!MPSを知らないので、神経のことしか頭にありません。

私は術前に診察しているわけではありませんので断定的なことを述べることはできません。しかし、患者さんは手術によりよくなることはなくかえって悪化したとおっしゃっていらっしゃいます。

病的反射や巧緻運動障害、腱反射亢進など脊髄症状を疑わせる所見はありません。

大腰筋、前けい骨筋、前腕伸筋などにMPSが存在します。

どうも前腕伸筋群などのMPSだった可能性があります。短い治療のあとで症状の軽減がありました。

筋肉の使いすぎで、むくみ、しびれ、脱力が起こることがあります。MPSなのです。

頚部脊柱管狭窄症で、起きるとすれば脊髄麻痺です。とてもまれなことだと思います。

by junk_2004jp | 2009-06-03 21:56 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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