心療整形外科

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2009年 07月 01日

基本からやり直す!

神経に触るから痛いが常識か。

痛みとは形の異常を知らせるサインではありません。

神経線維を押さえても踏みつけても痛みは生じません。

「痛そうに見える」ということと「痛い」ということは違うのです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が神経根を圧迫して痛みが生じるという理論は間違っています。

半月板損傷(障害)が痛みを起こすという理論も間違っています。

半月板も椎間板も同じと考えてください。両方とも骨と骨の間にあってクッションの役割をしているものです。

半月板損傷=椎間板損傷

半月板障害=椎間板障害

損傷と障害は微妙に違います。損傷とは外力によって生じた傷、障害とは損傷した組織によって生じる症状、といった意味でしょうか。

まあ、損傷は急性、障害は慢性といった感じ。

いつも言っていることですが、「痛み」と「損傷」は2本立てで考えることです。

「骨折の治療」と「痛み」の治療の2本立てです。

同じことで

「半月板損傷」の治療と「痛み」の治療は別問題なのです。

「椎間板ヘルニア」の治療と「痛み」の治療は別問題なのです。

痛みはできる限り早く止めてやるべきだといわれるようになってきました。そうでないと、痛みの慢性化、拡大化がおきる可能性があることが分かってきたのです。

もし「痛み」と「構造」がリンクしているのなら、なるべく早くヘルニアや半月板を修復すべきことになります。

筋筋膜性疼痛症候群の診断基準 (Simons,1990)

●大基準

局所的な疼痛の訴え
筋筋膜の圧痛点から関連痛として予測しうる部位での疼痛あるいは違和感
触れやすい筋肉での索状硬結の触知
索状硬結に沿った一点での強烈な庄痛点(ジャンプサイン)の存在
測定可能な部位では、可動域のある程度の制限

●小基準

圧痛点の圧迫で臨床的疼痛の訴えや違和感が再現する
圧痛点付近で索状硬結に垂直に弾くような触診を加えたり、圧痛点に注射針を刺すことで得られる局所的ひきつり反応
筋肉を引きのばしたり(ストレッチング)、圧痛点への注射により疼痛が軽快する


診断には大基準5項目すべてと、少なくとも1つの小基準を満たすことが必用


半月板障害、椎間板障害、椎間板ヘルニアによる痛みといわれている痛みはMPSにほかなりません。

だって、押さえて痛い筋肉が存在している事実がありますね!

半月板や椎間板ヘルニア、椎間板障害があるとなぜその筋肉が痛くなるのか証明しなくてはいけないのです。

それができないのです!!

これ笑いごとじゃないですよ。

顎関節の半月板が悪いといって手術をする人、椎間板ヘルニアの手術を繰り返す人がたくさんいます。

これらの変化は痛みの原因というより結果である可能性かもしれません。

こんな簡単なことをどうして分からないのでしょうか?高齢者に顎の痛い人がたくさんいますか?


たとえば、転倒して半月板を傷めた、そのとき当然筋の微小損傷もありMPSが発生するのです。

痛みの本態はMPSであるのに検査で分かるのは半月板の損傷なのです。それで半月板の損傷が痛みの原因だと錯覚するのです。

あるいは、もともと半月板が損傷していたが無症状だった人が転倒してMPSが発症した、というケースもあることでしょう。

半月板やヘルニアの手術をしても良くならない人をたくさん診てきました。皆さんMPSなのです。MPSの治療をすればよくなるのです。

痛みと構造異常はリンクしないように。リンクしたい気持ちは分かりますが、従属事象ではなくてそれぞれが独立した事象なのです。
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by junk_2004jp | 2009-07-01 22:51 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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