2009年 10月 24日

とても親切な内科医

著好例ではあるけれど。

番長さんの症例とは無関係なんだけど、短期間でとてもよくなった症例を報告します。

b0052170_22832.jpgAさん(60歳代、女性)は昨年暮れ、朝走ろうとしたときに脚が前に出ませんでした。

整形外科を受診してMRIで「脊柱管狭窄症、腰椎すべり症」と診断されました。いろいろ治療しましたが一向によくなりません。

腰のすべりがひどくなり脚が麻痺することもあるとのことで手術も考慮しなくてはいけないというような説明を受けています。

Aさんは会社の健診がありました。

健診の内科医に、Aさんは現在の状況を話しました。

内科医は健診の手を止めて、携帯で私の著書「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」を示し

「この本を読んで、すぐにでもここにいきなさい。私もこれで(ここで)すっかりよくなりましたよ。」

とおっしゃしました。私はこの内科医を診察した記憶がありません・・・・。

というわけでAさんは遠路、来院されました。

Aさんは不安で打ちひしがれています。痛みは図のように広がっています。腰がまっすぐ伸ばせないので前かがみになっています。

現在の痛みは筋性疼痛であり、MRIの所見とは全く関係がないこと、またMRIの所見は将来も全く心配ないことを説明しました。

3日間の治療でAさんは腰もまっすぐに伸びて、とても元気になってお帰りになりました。

名前も知らない健診の内科医にとても感謝していらっしゃいました。

この内科医に出会わなかったらどのような未来が待っていたことでしょうか。

整形外科医による無意味な構造診断をやめさせるべきです。無意味どころかマイナス効果です(ノーシーボ、医原性の病気・・・・医師によって病気が作られる)。

このようなことは何も珍しいことではありません。いつでもどこでも普通に見られることです。

アメリカでも同じようなことなのでしょうか・・・・なるべく専門外科医に紹介するなといっています。

専門外科医への早期紹介を減らすことを推奨した。・・・非生産的な診療方法をやめるよう、医師を説得する一番良い方法は何だろうか。(FILE210

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by junk_2004jp | 2009-10-24 22:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
Commented by bancyou1965 at 2009-10-25 00:21
発症後約1年が経つのですね。
従来の医学的な考えで行けば慢性痛になるのでしょうが、以前仰っていた通り時間軸がありますね。
ttp://junk2004.exblog.jp/12126705/
時間ではなく、この図に沿って治療戦略をたて、治療するのが合理的ですが、特に交通事故などは、保険会社は時間を重要視してしまいますから、早期の除痛を心がけるのに越した事はないですね。
Commented by junk_2004jp at 2009-10-25 08:50
時間的な要素だけではなく、強い痛みなら数週間で慢性痛症になるといわれています。

熊澤先生によると、単に急性痛が長引いただけの慢性痛もあるということです。

いずれにしても治療してみないと判断できませんね。

慢性痛症に急性痛が混在している場合もあるでしょうし。
Commented by ひつまぶし at 2009-10-26 12:20 x
人間、知ってること以外は知らないわけだから、「自分には知らないことがある」「それは知っておくべき大事なことである」と気づいたら、今から知るように心がければいいだけのことだと思うんですけど。
プライドが邪魔するのかしらん。
そこで、加茂先生にはぜひ次回作品を期待したいです★
「今さらこんなこと他人には聞けない痛みの生理学」
「TPBがみるみる1週間でわかる本」
・・・タイトルがちょいイマイチですわね(--)


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