2009年 11月 01日

診断と分類

「1990年に発表された線維筋痛症の分類基準

このような言い方をするが、診断基準と分類基準はどう違うのだろうか?

そもそも診断とは?

癌細胞がある、ウイルスがいる、血管がつまっている、胃潰瘍がある、コレステロールの値が**である、椎間板ヘルニアが存在する、骨折が存在する・・・・

などなど、事実として断定できること。

一方、痛みとか、不安とか、抑うつとかといった人が感じていることは、他人が事実として断定できるものではない。

学問として研究したり、治療したりするには、分類して考えるほうが都合がよい。

そういうわけで「分類基準」という言葉が使われているのだろう。

医師が扱うことはこのように診断できることと分類できることにわかれる。

診断できることは、極端なことをいえばコンピュータでもできることである。

精神鑑定は鑑定人によって結果がちがうことがある。裁判でしばしば耳にすることだ。これも医師がすることだが、結果が違ったとしても誤診ということではない。

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「椎間板ヘルニア」という診断は誤診ではない。事実存在するのだから。

しかし、患者が訴えている痛みがヘルニアが原因だとする生理学的根拠はなにもない。

患者が訴えている痛みはどのようなカテゴリに分類される痛みなのか。

痛みという他人が感じていることをどう分類するのかが痛み学だ。

整形外科医や脳脊髄専門医がそのようなトレーニングを積んでいるわけではない。

患者はメスを持つ専門医はそのようなことは十分知っていると思うことだろう。

しかし、現実は・・・・
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by junk_2004jp | 2009-11-01 03:59 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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