心療整形外科

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2009年 12月 02日

腹筋運動をすると腰痛になる

いぎあ☆すてーしょんの松尾先生がこのたび本を出版されました。

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推薦のことば

へルニアや脊柱管狭窄症は神経が圧迫を受けて痛みやしびれが生じるとされています。 また、椎間板や関節軟骨、半月板の障害は痛みの原因になるといわれています。

しかし、MRIの普及により健常者でもこのような構造的な異常はよくみられることが分かってきました。また、痛みの生理学の発達により痛みの発生、慢性化のメカニズムが解明されてくるにつれて、従来の痛みの説明ではうまくいかなくなってきました。

手術による治療もそれ以外の治療と比較して大差がなく、かえって痛みの泥沼化につながる可能性さえあります。また、環境やストレスによって痛みの程度が変化します。これらのことから筋骨格系の痛みのほとんどは筋痛症(筋性疼痛)ととらえたほうがなるほどと思えるのです。

そのようなことから私はインターネットで医師のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)研究会を立ち上げました。第1回の研究会を平成20年2月に京都で行い、7人の医師が集まりました。そのうちの一人の医師が松尾先生の患者さんだったというご縁で松尾先生に講師として参加していただきました。

医師は筋肉のことについてほとんど勉強する機会がありません。なぜか現代医学から筋肉がすっぼり抜け落ちてしまっているのです。

松尾先生のカウンターストレインのご説明はシートベルトのたとえを用いてとても分かりやすく、なるほど!と思えるものでした。これは多くの医師の盲点だったのです。どこの病院でも筋肉を鍛えることを指導します。しかしこれが痛みの原因になっているとは何という皮肉なことでしょうか。

レントゲン、MRI、関節鏡など機械文明の発達は癌や外傷や麻痺性疾患には大きな貢献をもたらしましたが、こと痛みに対しては人を惑わせる道具になってしまったようです。

古くて新しい筋痛症なのです。私たちは原点にもどって代替医療、伝承医療の知恵を拝借してより安全で安価で効果的な痛みの治療を目指さなくてはなりません。

この本が一人でも多くの方の腰痛症の改善に役立つことを願っております。

                               2009年7月 加茂整形外科医院・院長 加茂淳
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by junk_2004jp | 2009-12-02 18:13 | MPS | Comments(12)
Commented by TK(タク) at 2009-12-02 20:05 x
そして、明治国際医療大学(旧称:明治鍼灸大学)で トリガーポイント鍼治療を研究されてる 伊藤和憲先生も本を出版されました。

たしかに、医学会では、筋肉も扱ってるようで、完璧に筋肉を扱えきれて無いのでしょうか。その筋肉疾患の窓口たるは整形外科でなくてはならないと思います。

ttp://blogs.yahoo.co.jp/mfdct919/archive/2009/11/30
Commented at 2009-12-02 20:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ひつまぶし at 2009-12-02 20:40 x
先生、タクさま、こんばんは★
筋肉って、でっかくて、けっこう重要な臓器なのに、なんの因果で無視されるのかしら? かわいそうすぎ。筋肉さん、いつもありがとう。軽視してごめんよ(´;ω;`) 
筋痛症って、日頃誰からも感謝されないことに怒った筋肉が、反乱を起こしてるようにも思えてしまう。

緩めるより鍛えることに力が入ってしまうのは、とても日本的な発想なのかも知れません。
休む=怠ける  遊ぶ=怠ける  緩める=怠ける

ん? 休み過ぎ・遊び過ぎ・緩み過ぎの私のいつもの被害妄想か??
Commented by アクビ at 2009-12-02 21:29 x
>怒った筋肉が、反乱

ひつまぶしさん、いつもながらさすが言葉の魔術師ですね。
ほんと、筋肉を軽視しまくってる医者に鍛えろと言われたら、そりゃ反乱したくなりますって!

運動療法はそれなりに評価されてよいとは思うのですが、痛くてこれ以上は無理と言っている患者(=私)に強要するのはさすがにどうかと・・・。

痛みは個人的な経験、ヘルニアの度合い=痛みの度合いは関係ない、ということをより多くの医師に理解して欲しいものですね。
Commented by TK(タク) at 2009-12-02 22:50 x
>筋肉さん、いつもありがとう。軽視してごめんよ(´;ω;`) 
では、筋肉の中で、一番酷使してる筋肉って何筋だと思います?

「心臓」

でも、みんながイメージしてる筋肉と違いますよね。でも、寝ている間も、脚の先から、脳まで血液を送り続けてる。
ちょと心臓の筋肉くんが、お休みされたらどうなるでしょう。

皆さんが、イメージが会わないのは心臓は不随意筋だから。手足のように、自分の意思ではコントロールできない、自律神経でコントロールされてる筋肉。

不随意筋、内臓の筋の殆ど。胃だって胃痙攣があるくらいだから、筋肉でしょ。
不随意筋は平滑筋が殆どなのですが、心臓は骨格筋と同じ横紋筋で出来てる。

何だか、心臓外科医、骨格筋の疾患を診てもらうのも有りかな。整形外科がxxxxxなら。
(これは、ちょー無責任発言ですw)
Commented by TK(タク) at 2009-12-02 22:50 x
筋肉を知ってるのはxxxxxxよりアスリートかも。

筋肉を労わる。
ずーっと同じ姿勢を保って、筋肉緊張させてる状態なんか、パソコンで仕事してる状態にありがちな。
走ったり、持ち上げたりする動的な筋肉の使い方ではなく、静止して維持させる為の筋肉の使い方はアイソメトリックスコンストラクション。
これでも、筋損傷は起きます。加茂先生がよくおっしゃるエキセントリックコンストラクションよりは、損傷は激しくありません。


運動器系の痛みの原因。
神経系の可塑的変化。うつの人。筋肉かちこちで、絨毯爆撃注射が効果ある人。Spasm。炎症を起こしてる人。外傷の人。骨盤のゆがみを治したら、治った人。内臓疾患に起因する関連痛。腫瘍。複合的になってる人。色々。

慢性的に痛い。orどんどん、痛みが増してゆく。
当たり前の話ですが、診断して、それにあった治療です。

でも、「それは無いだろう」ってのも有りそうな。>国家資格を持った権威ある方。
Commented at 2009-12-02 23:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sega at 2009-12-03 11:04 x
1日200回腹筋してます。
Commented by sega at 2009-12-03 12:15 x
腹筋を鍛えつつ、腰痛を治す方法はありませんか?
Commented by アクビ at 2009-12-03 21:38 x
segaさん、こんばんは。

あえて腹筋を鍛えるなら・・・できるだけ腰に負担がかからない方法でやるほうがよいですね。
もっともオーソドックスな、あおむけで上半身を起こすやり方は最も腰に負担です。
それに、浅い筋肉しか鍛えられないと思います。

あんまり運動っぽくないかもしれないけど、ゆっくりと、深い腹式呼吸をするのが、最も負担がないですね。
この方法だと、腹筋(浅いのも深いのも)を使いつつ、息を吐くときは緩む感じになると思います。

ただ・・・どのやり方にせよ、200回はちょっと頑張り過ぎかもしれませんね。
10~20回ぐらいでも、毎日やればそれなりに成果はあると思います。
物足りないぐらいでやめておきましょう(^_-)-☆
Commented by sega at 2009-12-04 13:09 x
アクビさん有難う御座います。
Commented by KY at 2010-01-05 16:27 x
ざっとですが、この本を読みました。やはり予想通り、腹筋=腰痛の元、といわれることについての言及が甘いと思いました。もっとも共通の腹筋運動の間違いについて触れられていません。先日、帰国した際に受けた、とある整体師もこの本と同じようなことを偉そうに言ってきたので、よっぽど論破してやろうかと思いましたが、やめました(笑)。まあ、あまり自分の理論を他のサイトで主張するとおこられるのでこの辺で。


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