心療整形外科

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2010年 03月 21日

パロディー「間欠性暴投」

Aさん(62歳)は高校時代ピッチャーでした。当時は全力で100球投げてもどーってことはありませんでした。

久々に息子とキャッチボールをしました。

昔取った杵柄と全力で投げ始めたところ、10球もしないうちに、肩から腕が痛くなり、指先がジンジンして力が入らなくなりました。そしてボールはキャッチャーまで届かなくなりました。

しばらく休憩したところ回復してまた投げられるようになりましたが、やはり10球ほど投げると同じような症状になりました。

Aさんは心配になり整形外科を受診しました。

整形外科の先生は

「それは間欠性暴投といいます。頚で神経が圧迫を受けているのかもしれませんよ。」

といって頚のレントゲン、MRIを撮りました。

「脊柱管が少し狭くなっていますね。手術するほどでもありませんから、しばらくは神経の血行をよくするお薬を飲んで様子をみてください。」

Aさんは納得がいきませんでしたが、MRIを見せられて、そういうものなのかと思わざるをえませんでした。

しばらく薬を飲んでまたキャッチボールをやってみましたが全然よくなっていませんでした。それどころか、最初からボールがうまく投げられません。

心配になったAさんは他の病院を受診しました。またレントゲン、MRIを撮りました。

「このままではボールが投げられなくなりますよ。」と診断され手術をする決心をしましたとさ。

手術は無事終わり、先生は「脊柱管は広くなりましたよ。」とおっしゃいました。

心なしか肩や腕はずいぶん軽くなったように思いました。

退院後はしばらくは無理しないでおこうと思いゆっくりとキャッチボールをしました。

まずまずのようです。よかった!

半年ほどして、もう大丈夫かなと思って力を入れて投げてみました。

ガーン!

やはり、10球ほど投げると痛みやしびれがでてきます。

「治ってない・・・・」

かえって手術の縫ったあたりの傷が突っ張って感じられます。

いそいで病院にいきました。

MRIを撮って先生は

「手術は全くよくいっています。脊柱管も広くなっていますよ。」

とおっしゃって、それ以上は相手にしてくれませんでした。

Aさんは途方に暮れてしまい、鍼や整体にかよいはじめました。

_______________

これは間欠性跛行のパロディーです。

歩くという日常的な動作、一方はボールを投げるという非日常的な動作です。

ボールが投げられなくても悲想感はありませんが、歩行困難は辛いです。

しかし、生理学的に考えると同じ現象だと思いませんか?
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by junk_2004jp | 2010-03-21 11:20 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by テニプリ at 2010-03-21 21:30 x
敵(痛み)を知り己(筋肉)を知れば、百戦あやうからず。
パロディー版Aさんのモデルは加茂先生に違いない。スポーツマンだった先生だから、医学の知識と臨床の経験から筋肉に着目できたのか?すべての医師の方にスポーツ(激しく)していただき、こむらがえり
や肉離れを経験してほしいと思います。痛みやしびれと筋肉の関係が
少し見えてきた様な昨今です。


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