2010年 03月 25日

はつらつ元気4月号より

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有名な脊椎外科医のインタビュー記事が掲載されています。

私とは考え方が違います。参考に読んでみてください。

「70歳代の健康な高齢者の6割以上は画像上では脊柱管狭窄をきたしているというデータもあるんです。」

「ヘルニアがある人でも全員が痛いわけではない。狭窄もヘルニアもある意味、加齢による顔のシワと同じようなものだから。」

 手術をするか否かの判断はどこでされるんですか?

「・・・・・神経根ブロックという注射ですが、火事場に水をまけば火が消えるわけですから当然でしょう?・・・・つまり、その部位が犯人と断定できたから手術を施行したのです。」

痛みが消えない場合、別の原因が考えられるわけですね。それが先生のおっしゃる「心因性腰痛」ですか?

「意外に思うかもしれませんが、メンタルが原因で腰痛になるケースも少なくないんです。・・・
・・・・・医者のカンだから証明はできませんが、はずれることはまずないですね。・・・・」

「ただその一方で、痛みの原因が重度の狭窄症なのに放置してしまうと、どんどん足がマヒしたり尿を漏らしたりして、最後は取り返しがつかなくなってしまうこともある。」


私は「心因性腰痛」という表現は使いません。

痛みはexperience(体験)と定義されています。つまり個人的な脳の認知なのです。心が関係していないはずがないのです。

わざわざ心因性と言わなくても痛みは心理・社会的な要素を大なり小なり含んでいるものなのです。

「心因性腰痛」か「ガチ・狭窄症の腰痛」かの鑑別に神経根ブロックをあげていますが、これは全く賛成できません。

神経根ブロックが効くからそこが原因だとはいえません。末梢からの電気信号がたまたまその神経根を通ったということなのです。(あみだくじがあたった)

痛みのある狭窄症と痛みのない狭窄症は「その現場」でどういう違いがあるのでしょうか?

そもそもある神経根を圧迫するとなぜ末梢から痛みが生じるのでしょうか。理詰めに考えれば矛盾ばかりです。

疼痛性疾患の話の中になぜ急にマヒ性疾患の話がでるのでしょうか?

痛みとマヒは生理学的には逆の現象です。

医学ですからいろんな意見があって当然です。大いに議論して、疑問が解決できれば痛みに苦しむ人のためになる。
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by junk_2004jp | 2010-03-25 23:32 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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