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心療整形外科

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2010年 04月 12日

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「痛み」のメカニズム  熊澤孝朗

痛みのしくみに関する研究が緒についたのは、ほかの感覚器に比べると遅く、20世紀の後半からです。しかしその後研究は飛躍的に進歩し、1980年代の半ばには、痛みのしくみが詳細に解明されました。さらに最近では、先に解明された痛みとはまったく異なる発生機序で起こる痛みがあることが科学的に証明され、痛みの概念に大きな変革が起こっています

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そうした研究の結果、「急性痛とはまったく異なる発生機序で生じる痛みがある」ことが証明されたのです。

これを「慢性痛症」と呼んでいます。慢性痛症の発生機序も後で説明しますが、強い痛みの持続や神経そのものの損傷などによって、痛覚の神経系に異常な変化が起こり、ほかの神経系と混線したり、痛みが一種の記憶として神経系に残ってしまったりすると考えられます。慢性痛症は、新たに生じた病気だといえるでしょう。

◎急性痛を速やかに取り除くことが慢性痛症を防ぐ


つまり、痛みのメカニズムが解明され、痛みの概念が大きな変化が生じたのはここ20年ぐらいのことらしい。

今の第一線の医師が勉強したのは20年以上前なのです。新しい痛みの概念を取り入れるには抵抗があるのでしょうか。今までの業績を覆すことになりますからね。

医療従事者のみならず、痛みの患者さんはぜひお読みください。

「痛みのしくみが詳細に解明されました」といわれている一方、「腰痛の85%は原因不明」といっている医師もいる。なぜこういうことが起こるのか?原因が分かっていると思っている15%もどうなんだろうか。

痛みは常に主観的である  北原雅樹

これもとても参考になります。

by junk_2004jp | 2010-04-12 23:45 | 痛みの生理学


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