2010年 05月 15日
レンホーさん、医療仕分け! Aさん(80歳代)は1年前、歩いていて急に左下肢がひっかかった感じがしました(本人弁)。 体操すれば治るだろうと思って数日様子をみましたが、よくなりませんでした。 ある医院を受診しましたが、そこにはMRIがないので、MRIのある病院へ紹介されました。 レントゲン及びMRIの結果:L5の前方すべり、L1/2、L2/3の椎間板は背側に突出して脊柱管を圧迫、L1/2レベルでは脊髄を圧迫、L3/4、L4/5、L5/S1でも脊柱管狭窄を認める。 Aさんは私の本を読んで本日受診されました。 図のような圧痛点がありましたので局所麻酔を注射したところ、その場で症状は改善しました。 筋筋膜性疼痛症候群以外に考えられません。慢性痛なのか急性痛が長引いているのか今の段階では分かりませんが・・・。 歩いていて急に脊柱管狭窄症になることなんてないでしょう。 Aさんはこんど同窓会があるので私の本を紹介してくれるそうです。痛い人がかなりいらっしゃるそうで。 昨日でしたか、脊柱管狭窄症の手術をしてかえって痛みが悪化し家業をやめてしまった人を診察しました。 神経が圧迫を受けるとその神経の末端部に痛みやしびれが生じるという病態理論は間違っているように思っています。 痛みの本態は筋性疼痛です。五十肩と同じです。 医療費の増加が言われているなか、不必要な検査をして、よくなるどころか治らない人がいっぱいいます。 筋性疼痛の概念をもっと国民に広く教えるべきです。 「椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因ではない」という事実が広く知れ渡ればどれだけ多くの人が救われることでしょう。無駄な医療費を使わなくて済むことでしょうか。 ほとんどの痛みは筋性疼痛です。慢性化しないためには早期に筋肉に対する治療を行うべきです。 筋性疼痛が起こりやすいあるいは永続しやすい原因として昨日書いた骨盤の左右不均衡、下肢長差、モルトン足などがあります。 うつ状態や甲状腺機能低下症も筋痛症と関係があるでしょう。
by junk_2004jp
| 2010-05-15 19:47
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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