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2010年 06月 09日

固定術はたいへん辛いことになることがあるからやめとけ!

掲示板より
私は、10年余り、痛みと付き合ってきました。腰痛は若い時期からありましたが坐骨神経痛は10年ぐらい前からです。坐骨神経痛が出始めたのはデスクワークの時でしたが、ジョギングもスキーも出来なくなりました。

最初の診断は椎間板ヘルニア、その次は椎間板症、手術をした昨年の病院は脊柱管狭窄症という病名でした。もちろん病院は違います。

手術の内容は第2腰椎と第3腰椎は開いて脊柱管を広げる手術と、第5腰椎と仙骨の間の椎間板を除去して骨移植や他の物質を入れてボルトを2組で固定する手術です。

椎間板を除去したのは、つぶれてしまって3カ所ほど飛び出て神経を圧迫して坐骨神経の症状が出ている原因という説明でした。

3ヶ月のプラスチックのコルセットで固定。その後は、軟性のコルセットを状況に応じて使用しています。



保存療法はもう思いつく限りやった。後は「手術しか無い」そんな気持ちだったでしょうか。

手術を決めて入院し手術日の前日にかなり遅い時間に医師からのリスク説明がありました。

リスクに対する私と妻の署名と捺印。

入院する前に説明すべき事だと思いましたが職場にも病休を出して医師を信頼して手術するしかない、そんな、感じでしたのに。

そして手術後、1年間の間に片道1時間の病院へ何度行ったでしょうか。待ち時間は3時間から4時間。

手術後は検査と医師の面談。医学的には問題は無い。

1年、2年、数年のスパンでみて下さい。時間を下さい。

そして先日は最近の研究では脳に問題がある場合がある。

メモ用紙に「身体表現性疼痛」などと書いて捨てても良い。とか。

確かに私は抗うつ剤を服用していることを申告しています。

それから鬱の人は、「痛がる」鬱の人は「痛がる」、と入院中何度も聞きました。

アンケートも同じ内容で、身体的要素の他に精神的要素からとダブルで質問してくる。

つまり痛みは私の精神的な問題と言いたいのでしょうか。

加茂先生のホームページや本を読ませていただいているので、骨格の問題と教育されてきた整形外科医は、このように考えるのかと。

しかし気の弱い患者さんなら、痛みが変わらずとも少し良くなりましたと言わざるを得ない状況でした。

立っていると、6時間、7時間と経過するごとに、痛みがどんどん増してくるのです。

自分で痛い所をちぎって捨てたいぐらい痛いのです。と言っていました。

私もメンタル面が肉体に影響をもたらすことを否定しません。

しかし加茂先生の筋肉の問題ととらえることがどれ程解りやすいか。

患者よりも医師の日本の医学、医療の問題と位置づけないことにはとてもとても、どうすることも出来ません。



画像所見と痛みが関係ないという報告はいっぱいあります。

http://junk2004.exblog.jp/12939883/

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_263.htm

アンドルーワイル「癒す力、治す心」より
つい最近、北米筋骨格系疼痛学会という興味深い学会の会議に招かれ「痛みの意味」という基本講演をしてきた。そこで、わたしのつぎの講演者が、腰痛の主観的な痛みとX線やMRIのような客観的な検査手段ととの間の断絶について、すばらしい講演をした。腰部X線やMRI検査では「これは歩くことも困難だろう」とおもわれるほどの変形がみられるが、痛みもなく、正常な運動ができる人のケース、また、痛みで動けないが検査では正常な人のケースなどを、彼はスライドを使って説明した。


画像所見と痛みの間に明らかな関係がないことは整形外科医ならだれでも知っている常識だと思っていました。画像所見と関係しないことは10年も医者をやっていれば誰でも分かることです。

しかしインターネットが我が家に来て以来、そうではない、つまり固定術が頻繁に行われていることを知り驚きました。

そして、固定術をしてたいへん辛い思いをしている患者さんをたくさんみてきました。そりゃあ、腰やお尻に骨にまで達する刀傷があるわけですから・・・。

最近の欧州のエビデンスに基づくガイドラインは、脊椎固定術を非特異的慢性腰痛の治療に用いるのは例外とすべきだと提唱している。(FILE449)

腰痛治療で腰椎固定術を選択した労災補償請求中の被験者725例のうち、驚くことに64%は術後1年以上経過しても依然として休職中であった。復職して1年間継続して働いていた被験者は6%しかいなかった。(FILE503)

腰推固定術は現在米国で行われる全ての脊椎手術の約50%を占めるが、これらの手術を支持する科学的または臨床的エビデンスは得られていない。(FILE506)

NEWS WEEK 誌より

脊椎固定術は、骨折や腫瘍が原因で痛みが起こる一部のケースを除けば、治療効果は期待できない。

痛みは脊柱の形や老化と関係がありません。「痛み」は電気現象です。電気現象を訴えて受診して構造病名をつけられるのはとてもおかしいことなのです。

「痛い」ということは「痒い」ということと同じようなことなのです。ただし、急性痛は骨折などの外傷に伴って生じますから誤解があるのです。

痛みは脊椎の骨折、悪性腫瘍、感染症など特殊なものを除いて脊椎外科医の診るべき病気ではありません。

「痒み」が皮膚に関係するように「痛み」は筋肉に関係しています。そして慢性痛は不安やうつ状態と関係があるものです。

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by junk_2004jp | 2010-06-09 20:56 | 慢性痛 | Comments(6)
Commented by GSS at 2010-06-10 10:03 x
もう気づいてる医者は、いっぱいいるんじゃないかな〜〜

むだな手術は、やめましょうよって言えないのかね〜〜

腰抜けだね!!
Commented by thumu at 2010-06-11 19:33 x
ヘルニア手術で有名なリハビリ理学の人に、
固定はしない方がいいよって言われました。
知ってるんですね。
Commented by M.KosuGi at 2010-06-11 19:40 x
>GSSさん
一言で”腰抜け”と揶揄するのは簡単です。脊椎外科医自身による意識改革は最も重要ですが、それを例えば他科の医師が指摘すれば、指摘した医師が相手となる医師・患者それぞれに対して責任を持つことになり、その負担と代償を考えると、現状では割に合わないと考えます。多方面での相当な下準備の上で、徐々に医師と患者をシフトさせていくしかないと思います。
Commented by GSS at 2010-06-11 20:37 x
ちょっと待ってください。

M.KosuGiさんは、固定術をどう思っているのですか?

有効だと思ってるなら、しょうがないですが、

無駄だと思っているのなら、割りに合わないから、だまってるのですか?

ご自分の親兄弟が、固定術を受けることになっても、だまっているのですか?




Commented by junk_2004jp at 2010-06-11 22:30
この問題は、立場の違いによっていろいろな意見があるでしょう。

次回、書いてみます。
Commented by KosuGi at 2010-06-12 20:28 x
>junk_2004jpさん
色々お手数をおかけしております。宜しくお願い致します。
>GSSさん
当方が今回のコメントを発する時に”きっと誤解を招くだろうな”という懸念はありましたし、GSSさんの疑問は当方の予想通りでもっともな意見だと思います。未だ殆どの医師や患者は筋性疼痛に気づかず、受診経路は「前時代的」です。この流れはとても大きくて、ある一人がいきなり横道を掘って流れを変えようとするのは無謀かつ危険です。特にその舞台が大きい病院であるほど、医師同士、医師-看護師そして医師-患者さらには病院間の関係を正論のみでぶち壊す行為は様々な不利益を産みます。当然、流れを変える本人にはその責任が襲い掛かります。その点において脊椎外科医の”自発的な”意識改革は、最小被害で流れを変えるにおいて最も重要です。当方は独自にMPSの普及に努めているつもりですが、キャパを超えた安請け合いは控えております。言葉足らずですみません。


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