2010年 06月 12日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100611-00000125-mai-soci プロ野球を観戦中、メガホンで頭をたたかれ、首をねんざするなどしたとして、・・・・ 「めまいや頭痛などの後遺障害が残った」は、胸鎖乳突筋のMPSの症状なのだ。医学的に説明がつく。本人が嘘をついていることがないのなら後遺障害なのだろう。 MPSを知っている医師、弁護士が加われば異なった判例になった可能性がある。私ならまずは胸鎖乳突筋が腫脹していることが分かる写真をとる。 不意を突かれた外力(防御態勢がとられないと)本当に筋肉はもろいものだ。 そしてそれは、引き起こした事実の軽微さと比較するととてつもない不幸を及ぼすものである。 いつもそれぐらいのことで大げさだと言われるものである。 タバコのポイ捨ては軽微なマナー違反なのだけれども、それによって山火事がおこり大災害になることもある。 看護師が人が倒れようとするのを咄嗟に支えようとして小臀筋を傷めることがある。 「いわゆる坐骨神経痛」が生じる→MRIでヘルニア→いろいろ治療するが治らない→手術→治らない→うつ状態→仕事を辞める このように、「あの出来事さえなかったら」全く別の人生があった。 医師はこのことをよく理解して、「初期治療」がとても大切なのだということをいわなくてはならない。 初期治療はTPBと安静なのだが、「初期にすぐにTPが発生するのか」という屁理屈を言われる場合がある。 筋肉の微小損傷による筋小胞体の破裂、筋のスパズム、それを早期にブロックしてしまうことが後におこるかもしれない災難を未然に防止してくれる。 つまり、TPができる前が勝負なのだ。 このことは、「おおげさだ」「なんでもかんでも注射される」「たいしたことがないのに」という批判を受ける可能性がある。 ぎっくり腰は放っておいても治るといわれるが、中にはそれが引き金となって大変な人生になってしまう人もいることは事実だ。 TPBは受けたことがある人なら分かるが、怖い治療、痛い治療ではない。予防注射ぐらいのものだ。敷居の低い治療だ。 レントゲンやMRIを撮る前にさっさと行うべき治療だと思う。そして、とてつもない不幸を未然に防ぐことができれば安いものだ。
by junk_2004jp
| 2010-06-12 06:46
| 交通事故診療
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