2010年 06月 22日

エビデンス  馬鹿

痛みのエビデンス

痛み治療のエビデンスは、アンケート調査を統計処理したものです。文化的背景、個人の価値観の違い、生活習慣、医療経済などの違いは考慮されません。

アメリカ人がアメリカ人にする鍼と日本人が日本人にする鍼の違いも考慮されません。経験も問われません。ただ「鍼」という単語によって表現されるだけです。

「エビデンス  馬鹿」で検索するといろいろなサイトがあります。

http://www.wound-treatment.jp/new_2008-10.htm

日本の医学界(そして多分,世界の医学界)にはエビデンス馬鹿,RCT馬鹿が多くて困る。

RCTで証明されていないものは信じない,医学的に正しいということはRCTで証明されたことである,と考える大馬鹿ちゃんである。こういうお馬鹿さんは,次のような命題について考えてみてね。

青酸カリで人が死ぬかどうかはRCTを行ったデータがないと信じられない。100人に青酸カリを飲ませ,飲まなかった100人と比較して死ぬかどうかを調べるべきだ。

クロストリジウム菌によってガス壊疽が起こるかどうかはRCTで証明されなければ信じられない。クロストリジウムを創内に入れた100人と入れなかった100人で調べ,本当にガス壊疽が発症するかどうかという実験をすべきだ。

皮膚を切ると血が出るというが,それをRCTで確認した論文がないと信じられない。100人の皮膚を切り,切らなかった100人と比較して統計処理すべきである。

化学や物理や生理学で確認された事実についてはRCTを行う必要はないし,RCTをしても証明できません。このあたりが全然わかっていない大馬鹿ちゃんが多くて困っちゃいます。


http://www.genkoku.jp/archives/566/comment-page-1

http://www21.big.or.jp/~pcs/ent2006/konnakoto/konnakoto_evidence.html

アメリカの医学が一番いいとの信仰に基づき、最近盛んに言われる治療が上記の内容です。
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たとえば、次のようなお話はどこの病院でもあるでしょう。

おばあさん「私の腰痛には先生のところの湿布がとてもあっています。またよろしくお願いします。」

A医師「湿布が腰痛に効くという世界的エビデンスはありません。だから出すわけにはいきません。」

B医師「そうですか。それはよかった。また出しておきましょう。おだいじにしてください。」
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痛み治療のエビデンスは永遠に困難でしょう。痛みとは個人のexperience(体験)と定義されています。

たとえば「トリガーポイントブロックにエビデンスがあるのか?」

使用する薬剤(局痲剤)と手技に分けて考えるべきです。

どのような手技をトリガーポイントブロックというのかという定義も必要です。

偽トリガーポイント注射との比較も必要です。

このようなことを大規模で試験することは不可能でしょう。

同じことが鍼やマッサージにもいえます。

私は急性痛に対して、TPBをしているという感覚はありません。

痛みの生理学に基づいて、早期の痛みの治療をしているのです。

痛みの診断(分類)は

①画像や血液検査で除外診断
②治療的診断

これ以外にないのです。

急性痛なのか慢性痛症なのかも治療してみないとわかりません。

慢性痛の治療として、「椅子がこわい」の夏樹静子さんは絶食療法をされました。

日本には森田療法という「こだわり、とらわれ」に気づき克服していくという治療法もあります。

いずれもエビデンスを求めることは困難でしょうが、それによって救われる人もいます。

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by junk_2004jp | 2010-06-22 13:03 | 痛みの生理学 | Comments(2)
Commented at 2010-06-22 13:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by truepoint at 2011-06-28 04:16 x
「日本には森田療法という「こだわり、とらわれ」に気づき克服していくという治療法もあります。」 歎異抄にもありますね。さて、しゃべればしゃべるほど、「エビデンス」の本当の意味も生かし方も知らない、と告白しているような博士がたくさんいらっしゃいますよ。 
 http://www.rtechueno.com/medical/zadankai.html


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