心療整形外科

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2010年 07月 25日

遅発性筋痛の発生機構

運動や作業、旅行などをした次の日に痛む、あるいはむち打ちや捻挫、打撲をした次の日に痛みが強くなるのはよく経験のあることです。これを遅発性筋痛といいます。

筋骨格系の痛みのほとんどはこれなのです。

先日、書いた「作業関連性筋骨格系障害」(WRMSD)もそうです。

同じような書き方をすれば、「生活習慣関連性筋骨格系障害」「スポーツ関連性筋骨格系障害」ということになります。

これらも殆どが筋肉の障害が原因です。

筋肉の障害が長引いてくると範囲や強さが拡大していくことがあります。

ところが筋肉に対する医学が十分でなく、いつのまにか、レントゲンやMRIで写るものが痛みの原因だという間違った考えがはびこってしまったのです。

これら、写っているものは筋肉の短縮の結果なのか、あるいは、筋痛と同時に生じたものなのです。

次の論文はとても重要です。

遅発性筋痛の発生機構


●何らかの条件で慢性化し、より重篤で慢性の障害の元となる可能性もはらんでいる。その発生機構は今持って不明である。

●非ステロイド性消炎鎮痛薬は、運動前に投与した場合には遅発性筋痛の発生を抑えるが、遅発性筋痛がいったん生じた後では無効である、との報告が多いことから・・・


むち打ちや多くのスポーツ、作業関連は消炎鎮痛剤を前もって与えておけば遅発性筋痛を押さえられるのです。

むちうちになったら、最初はあまり痛くないことが多いのですが、このときに消炎鎮痛剤を使うべきなのです。

スポーツをする前にバンテリンなどを塗ってすればいいということになります。

ピッチャーが登板する前に消炎鎮痛剤を塗れば、寿命が長くなる可能性があるかもしれません。

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by junk_2004jp | 2010-07-25 11:00 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented by n84 at 2010-07-25 14:20 x
これは興味深い論文ですね。

私はバスケをやっていますが、周りの選手や監督は運動後(もしくは痛めた後)のアイシングが常識になっています。

運動前の痛み対策をさりげなく勧めてみることにします。

バスケは膝と足首を痛めることが多いです。その周辺の筋肉に消炎鎮痛剤を塗ることを勧めてみます。


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