2010年 09月 11日

あるブログに私のサイトについての疑問がでていました

ヘルニアが痛みの原因とはならないという説に対する疑問が書かれていました。

筋性疼痛のすべてが解明しているわけではありませんが、ヘルニアが痛みの原因だとする説よりはよっぽどましです。

いろいろ疑問を持ってそれに対して議論することはとても大切なことです。

説明してみたいと思います。

仮説2に対する疑問

・初期状態として、痛みが生じた後でないと説明がつかない。(外的要因が無くても痛みが起きる場合があるけど何で?)

痛みの原因は筋肉の微小損傷です。

筋肉の微小損傷には幾通りかの原因が考えられます。

転倒など一過性の大きな外力、慢性的な筋肉の使い過ぎ、一過性の筋肉の強い緊張。

・事故等で足を切断された方々が、無くなった足が痛いと言われるけど説明がつかない。(痛みの発生物質自体が出ないでしょ)

幻肢痛のメカニズムはいわゆるヘルニア痛と言われている筋性疼痛とは全く違ったものです。

CRPS、損傷した神経が発芽により混線した状態でしょうか。

・痛む場合と痺れる場合で何がどのように異なるのか。(痛みが取れて痺れは取れない場合があるが、同じメカニズムであれば治るはず。)

しびれとはジンジンするといったように表現されるもので筋痛症の症状です。

重い鞄を長時間持っていると腕がジンジンしてきますね。筋肉が強く緊張すると、静脈が圧迫を受け、うっ血が生じます。これがジンジンの正体です。

血圧計で腕を圧迫した時も同じ感じが生じます。

筋肉が十分に弛緩するとしびれもなくなります。

・ヘルニアになったばかりの激痛は、何故起こるのかが判らない。(仮説2だと、初期の激痛はそのまま変わらないべきと思う。)

いつヘルニアになったのかは永遠にわかりませんね。

激痛が起きた時にヘルニアが生じたのか、以前からヘルニアがあったのかはわかりません。

激痛が生じたのは筋肉が急に攣ったときです。

外力が加わって、ヘルニアが生じたのと同時に筋肉が攣ったのかもしれません。

筋肉が攣った結果、しばらくしてヘルニアが生じたのかもしれません。

痛みをかばう姿勢を取り続けているうちにヘルニアが生じたのかもしれません。

圧迫骨折と同じことですよ。整形外科医は圧迫骨折をしばしば診ます。圧迫骨折の場合は新しいものか、以前からのものかはある程度判断できますがヘルニアはそうはいきません。

骨折の治療と痛みの治療は別問題です。同じようにヘルニアの治療と痛みの治療は別問題なのです。

初期の激痛がずーっと続くということはありません。デッドボールを受けた初期の痛みがずーっと続くことはありません。自然に快方に向かうことが多いのですが、無理をしたり、不安、寒冷など悪条件が重なると治りにくくなります。。

・痛みの悪循環が全てとすると、同じ場所で何度も痛みがおきないと思う。

筋肉のスパズムは点というより、広さをもったものなのです。それを一回で完全に弛緩させることはなかなか難しいと思います。

急性痛はしばらくでよくなってしまいます。

痛みの悪循環がすべてではありません。慢性化するということは、中枢性痛覚過敏が生じるということです。

・手術患者は麻酔により良くなっただけと言われているが、麻酔がどのようなメカニズムで血行を良くするのか。(メカニズムは判らないけど、事実として血行が良くなっているという理解をしてます。)

痛みがなくなるということはオールリセットされたということです。

全身麻酔による筋弛緩や脳内のリセットがあるのでしょう。

また、手術は最も強いプラせボと言われています。儀式的効果はあると思われます。

全身麻酔で完全な脳のリセット状態をつくる

・ミエロ検査と痛みのメカニズムとの関連は?神経圧迫は本当に関係ない?
 (神経の圧迫が痛みに影響しないのであれば、痛みの無いヘルニアの人にミエロ検査をしたら痛みのある患者と同じ検査結果になるはずだけど、そもそも実証結果が無い。それ位してみてよ)


同じ結果になるとおもわれます。

症状のない人に痛みや副作用のでる検査はできないです。最もボランティアがいればできますが、する意味がありません。

・ヘルニアの急性期に整体等を行なったら症状が悪化したという話を聞くことがあるが、起き得ないのでは無いか?(整体を否定しているわけでは有りません。仮説2でどのように説明できるのかを知りたいだけです。)

「痛みの急性期に・・・ 」という意味ですね。以前にも書きましたがいつヘルニアが生じたのかはわかりません。

どっちにしても「急性期」とは筋肉に微小損傷が生じて激しく攣っているときです。その時に無茶な整体をすると悪化するでしょう。

最も痛みのない姿勢(筋肉が弛緩した状態)をとり、痛み止の薬剤を使うべきです。

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by junk_2004jp | 2010-09-11 18:49 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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