心療整形外科

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2010年 09月 14日

慢性痛=神経因性疼痛

以前は神経因性疼痛は神経線維に障害があるときの痛みということだった。

代表的なものとして、幻肢痛や帯状疱疹後神経痛がある。

これらは消炎鎮痛剤が効かない。

以前は慢性痛という概念がなかった。

最近の生理学の文献を見ていると、慢性痛=神経因性疼痛、ということのようだ。

当初は侵害重要性疼痛だったものが、痛みの悪循環を続けるうちに中枢性過敏が生じてくる。

つまり、神経線維(中枢側)に可塑的変化が生じる。

こうなると消炎鎮痛剤が効かない。

しかし、慢性痛のなかにも、急性痛の部分がある。

つまり、急性痛と慢性痛が混在していることの方が多いようだ。

だから、慢性痛の人でも消炎鎮痛剤がある程度、効くことがある。

痛みは独立した系なのだ。

急性痛と慢性痛は大きく異なっている。

急性痛の治療は確立している。

慢性痛へと移行しないうちに治してしまうことだ。

慢性痛になると治療が難しくなる。つまり神経因性疼痛の治療に急性痛のような決め手はない。

慢性痛を手術して治すなんてことは考えられない。

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by junk_2004jp | 2010-09-14 01:16 | 慢性痛 | Comments(3)
Commented by 信者 at 2010-09-14 12:21 x
先生日頃の親身なる診察ありがとうございます。
一点、教えてください。消炎鎮痛剤が効くということは、やはり炎症が起きているということでしょうか?
私は、TPBの後数日間が痛みがまします。しかし、そのようなとき、
ボルタレンを服用すると、痛みがかなり消失します。
効用時間は2~3時間なはずなのにかなりの期間、痛みが軽減します。
テニスボールマッサージも、TP以外の表層、しかも広範囲に及んでしまうため、もみ返しが発生していまします。

現在は、TPB後、数日間の痛みについてはボルタレンで対応すると
痛みがかなりの割合で消失することから、この対応をしています。

このような判断は妥当でしょうか?

以前、痛みが酷くなる前に消炎剤を服用すると、効果があるという先生のブログの記述でヒントを得てそのような対応をしています。

お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、時間ございますとき先生の
お考えを聞かせていただけるとありがたいです。
Commented by junk_2004jp at 2010-09-14 18:13
そのような対応でいいと思います。

中枢性の痛覚過敏と末梢性の痛覚過敏が混在しているのだろうと思います。
Commented by 信者 at 2010-09-15 18:00 x
先生ありがとうございます。
これからも痛みの患者のよき先生であってください。
ご多忙のところありがとうございました。


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