2011年 02月 09日

痛み疾患のエビデンスは永遠に不可能

痛みは「個人の体験」と定義されています。

患者さんが痛いといったらそれが痛みです。

そのようなものに対して治療のエビデンスを求めることは永遠に不可能だと思います。

「う~ん、これはひどいですね、大きなヘルニアで神経が圧迫されています。痛いはずですよ!」

とMRIを見せて医師の個人的な思いこみを患者に披露してしまえば、もう、エビデンスの調査対象にはなりません。

「筋肉がこんなに硬くなっていますよ。これが痛みの原因です。」もだめです。

「軟骨がすり減っているから痛いのです。この注射は軟骨を保護します。」もだめです。

痛みの理由も治療の意味も説明せず治療しないと正確なエビデンスが得られません。

薬剤の場合は偽薬は簡単ですが、手術や鍼、TPB、マッサージなどの手技は偽物をすることは困難です。

患者に***と思い込ませて治療した場合の成績ということになります。

多くの患者さんは椎間板、ヘルニアや脊柱管狭窄、神経などという言葉を知っています。それも間違った知識を刷り込まれているので治療が難しいのです。

中には、ごくたまに、そういうことを全く知らない人がいます。

ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されてもいいような病態でも、

「先生、スジを傷めたんかね?」「うん、そうや」こういう会話が成立する診察もあるのです。

こちらの方が正しいわけです(笑)。そして治り方もはやい。

「痛みのメカニズム」に基づいた治療をすべきなのです。

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by junk_2004jp | 2011-02-09 01:06 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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