2011年 02月 19日

骨屋から肉屋になります (掲示板より)

私は東京都世田谷区で整形外科を開業しています。開業して20年になりましたが、以前からどうして椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症にトリガーポイントをおこなって症状が改善してしまうのか疑問でしたが、患者さんには手術しないで治ったんだからそれでいいでしょうとしか説明できませんでした。

私も確信はしていませんでしたが、MRIやレントゲンに出た像は関係ないと患者に言いつづけていました。

今回、わかさから先生のホームページ、そして「トリガーポイントブックで腰痛は治る」の本に到達し、やっと呪文が解けたというか、やはり自分は間違っていなかったんだと気づかされました。

ひどいヘルニアや狭窄症で悩んでいたのに、トリガーで完治してもMRIには変化なかったり、手術の後遺症で悩んでいた患者さんが注射1本で治ってしまったり、昔、大学の医局で先輩や教授から教えていただいたことが全く役に立たず、半信半疑で患者には説明していましたが、先生の言う、すべては筋のスパズムが原因ということを知り、胸のつかえがとれ、今は自信を持って患者さんに説明できるので大変感謝しております。

腰痛だけでなく整形外科のなかには昔の間違った考えを踏襲していることがたくさんあると思います。

足の骨折にはギプスは不必要でテーピングで十分ですし、腰痛に対するコルセットや肋骨骨折のバストバンドなど苦しいだけでかえって痛みを増強させる要因かと思います。

これらを考えれば医療費の削減になりますし、患者さんの負担も減って、逆に治癒が促進するかと思います。

今回、MPS研究会に入会させていただきましたが、研究会での講演を楽しみにしております。


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次は医学部の講師(医学博士)からいただいたメールの一部です。

・・・・・なにしろ、今までの自分の座標を変える必要があるからです。

どうして先生の明快な論理、明快な症例(証明)を受け入れられないのか、専門外からも不思議に思えますが、きっとあまりにも明快な論理、かつ今までを根底か覆すものなので、受け入れる勇気がないのでしょう。

きっと、周囲を見回してしまうのでしょう。医学界は孤立を恐れますから。


神経が圧迫を受けているので痛む、しびれるは生理学的にまちがっています。

軟骨や椎間板や半月板が傷んでいるから痛むも生理学的に説明できません。

統計上でも健常者にこれらの変化は普通にみられることです。

これらの損傷モデルに基づいた治療成績は散々です。

筋骨格系の痛みに対して「生物・心理・社会的疼痛症候群」として治療すべきです。

特異的な疾患(悪性腫瘍、感染症、リウマチなど炎症性疾患、骨折など明らかな外傷)を除いて殆どの筋骨格系の痛みは筋性疼痛です。

急性痛のうちに消してしまうことです。

慢性痛症という新たな病態にまでなってしまうとなかなか厄介となります。

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by junk_2004jp | 2011-02-19 15:43 | MPS | Comments(6)
Commented by 小児科医 その1 at 2011-02-24 13:01 x
初めまして。千葉で勤務している小児科医です。線維筋痛症の児を数年前から診ており、情報を集めるうちにこのHPへ辿り着きました。線維筋痛症の児への対応はなかなか難しく、特に小児では薬の服用もままならず、しかも副反応が強いため一進一退を繰り返しております。本当に難しいものですね。

Commented by 小児科医 その2 at 2011-02-24 13:01 x
 ちょうど先生のHPへ辿り着いたころ、小生の義理の父が肩から手の痛みを患っており、レントゲン・MRI等で脊柱管狭窄症と診断を受け、近医で手術をと言われておりました。加茂先生の話を義父にしたところ、同じような考え方の先生のところを受診してみたいとのことで、リンクされている三木先生の所へ向かいました。トリガーポイントブロックとその後のノイロトロピン内服で全く症状が消失してしまいました。実際に診て戴いたわけではありませんが、先生には本当に感謝致しております。ありがとうございました。

 長々と書いてきましたが、少々気になっていることがありコメントさせていただきました。それは検査で発見された半月板損傷、椎間板ヘルニア、遊離軟骨、脊柱管狭窄などが放置された場合の数十年後の経過についてです。痛みやしびれの原因ではないとおっしゃる理屈はとてもよくわかりました。しかしこれらの所見は放置した場合どうなるのでしょうか。特に半月板損傷や遊離軟骨は痛みの原因とならないとしても関節の浮腫や違和感を来たしそうにも思います。整形外科医でもなく、お年を召した方と接する機会の少ない私ですので、ご教授戴ければ幸いと存じます。

Commented by junk_2004jp at 2011-02-24 18:06
半月板の損傷は中高年では膝の痛い人も痛くない人も同等(60%)にみられるそうです。

脊柱管狭窄症も70歳異常では健常者でも60%に見られるということもいわれています。

脊柱管狭窄症の馬尾型は麻痺をきたすと書かれていますが、私はみたことがありません。麻痺ですから痛みと全く別の病態ですね。

遊離軟骨ほ基本的には自己なのですから、特に問題をおこしません。ただし歯車(関節)に引っかかるような状態となれば可動域の制限が起こると思います。

ほとんどお目にかかりません。
Commented by 塚口 at 2014-03-21 20:54 x
はじめまして。素人ですがスポーツ科学に興味が有り、先生のブログにたどり着きました。遊離軟骨が関節に引っかかって痛みの原因となると言うのは間違っているのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2014-03-22 15:41
軟骨そのものには神経はありませんが、引っかかる動作をしたときに、筋肉に強い力が瞬間的に加わるのかもしれません。
Commented by 塚口 at 2014-03-22 21:15 x
ありがとうございました


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