2011年 04月 06日

痛みの診断と治療

痛みは次のように定義されています。

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。


つまり「他人の体験」なんですね。

他人の体験を診断したり治療したりするということはどういうことだと思いますか。

他人の体験を診断したり治療したりするにか何をよりどころにすべきだと思いますか?痛みは見えないし測ることもできません。

それは痛みのメカニズムしかないのです。

痛みのメカニズムに沿って診断するしかありません。

痛みの治療は、痛みの電気回路に介入する薬剤なのです。

急性痛は組織損傷(あるいは損傷するかもしれないという恐れ)に対する警告です。このメカニズムはすでに分かっていて、薬剤は局所麻酔か消炎鎮痛剤です。

慢性痛は末梢性感作や中枢性感作をうけていて下行性疼痛抑制系も弱くなっているものです。もはや急性痛の方法では通用しない。

しかし、慢性痛と急性痛は混在することは普通です。

損傷の治療と痛みの治療は別問題です。

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by junk_2004jp | 2011-04-06 02:02 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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