2011年 05月 24日

ヘルニアの手術をしたがよくならない

本日、ヘルニアの手術をしたがよくならない、似たような2症例を診ました。2人ともTPB後はとても改善しました。

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Aさん(60代、男性)は2カ月前、朝起きたら、左臀部~下肢に激痛があり、救急車でB県立病院へ担送されました。

MRIで外側ヘルニアと診断されました。しばらく保存的治療(神経根ブロックなど)を試みましたが改善せず。

3W後に手術をしました。

術後、激しい痛みはなくなりました。5割ほどの改善がありましたが、また最近、痛みが復活してきました。とくに左足背に強い痛み・しびれがあります。

コルセットをして杖を使って歩行しています。歩行はかなりつらそうです。知人に勧められて当院を受診しました。

図のような圧痛点がありましたのでTPB(トリガーポイントブロック)をしました。合計20mlの0.5%メピバカイン。

施行後すぐに痛みがとれて、杖なし、コルセットなしで歩行が可能となりました。

そもそも、ヘルニアが原因だったのではないと思います。筋肉の強い攣りだったのです。

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Cさん(50歳代、男性)、昨年春、朝起きたとき急に左下肢痛で救急車。某大学病院でヘルニアの手術をうける。

改善せず。

今年はじめ、再度、手術をうける。(ヘルニア+脊柱管狭窄症)

現在も歩行はやっとできる状態。夜間痛みのために目が覚めることがある。

TPB後、痛みは著名に改善しました。

とくに、足首はよく動くようになりました。

痛みの原因はヘルニアや脊柱管狭窄にあるのではありません。

筋肉の攣りが原因なのです。

県立病院や大学病院では、最近は手術をしたら、すぐに退院させて、開業医に任せることが多いようです。

開業医は「オレがした手術ではない」と思い、案外、気楽なんでしょう。リハビリを漫然と行っているものと思われます。

大病院の医師は最後まで見届けることは少ないのではないでしょうか。

手術をしたらすぐに改善した症例だけが強く印象に残るのでしょう。

Aさんが言っていました。「同じ病室の人は手術をしたらすぐに良くなって退院した。」

私「貴方は今、すぐによくなったでしょ(笑)。それと同じことなのですよ。筋肉の攣りが取れれば治るのです。ヘルニアは放置してもかまいません。」

Aさん「70万円も使ったのに・・。医師が逃げているのが分かりました。」

私「今日の診察費は初診料込みで2000円ぐらいです。」

Aさんは私の本を買ってくださいました。

2症例とも知人の紹介で来院されました。

二人とも朝起きたら急に激痛に襲われたのです。そもそもそんな状況でヘルニアが飛び出ますかね。

当初、セルシンなどマイナートランキライザーを注射して眠らせても治った可能性は十分あります。

しかし、ほかの病態を否定できない状況では無理かも。ヘルニアでそういうことにはなりません。

神経が圧迫を受けると痛みが生じるという理論が間違っているのです。だから説明には矛盾がいっぱいあります。素人の患者さんはその矛盾が分からないのです。

なぜプロの医師が分からないのかって?それは私にもわかりません。業界全体の問題ですね。


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by junk_2004jp | 2011-05-24 23:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented at 2011-05-25 22:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by junk_2004jp at 2011-05-25 23:27
そうでしたか。


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