心療整形外科

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2011年 06月 27日

マジッスか!ペインクリニック殿

私は整形外科医や脊椎外科医の痛みの診断のまずさを訴え続けてきました。

痛みの専門医であるペインクリニック医は少しはマシかなとは思うけど、どうも整形外科医の延長線上にいらっしゃいますね。

ペインクリニック学会の出した「ペインクリニック治療指針」にマジですか!という文をみつけました。

あれが絞扼性神経障害だっていうのですか!

そのうえ絞扼性神経障害(神経線維がしめつけられているため麻痺が生じる)が保存的治療によく反応するのですか!

痛みの専門家がこのレベルだとお寒いかぎりです。なぜこんなことになってしまったのだろうか。

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H-2.頸椎症性神経根症

a.病態・治療

頸椎症性変化による骨棘などが椎間孔周辺に形成され、神経根の絞扼性障害が起こることが原因となる。

当該神経根の支配領域に疼痛、感覚障害、筋力低下、筋萎縮などが生じる。頚部痛が初発症状であることが多く、引き続き上肢の持続痛や放散痛、しびれが出現する。

また肩甲上部、肩甲間部の痛みを伴う。

頸椎の運動や位置によって疼痛やしびれの程度は左右されやすく、胸背部へ放散することもある。

定型的な場合には、神経学的所見だけで責任神経根の高位診断が可能である。神経根痛はC7,C6,C8,C5の頻度で生じる。2根同時に障害されることは稀である。

頸椎症性神経根症は,保存的治療が有効であるとの報告が多い。

保存的療法の目的は、自然経過よりすみやかに疼痛としびれを軽減・消失させることであり、ひいては手術を回避し、脊髄症状の出現を予防することである。

日常生活指導、頸部のポジショニング、装具療法、牽引療法は、神経根に加わる機械的剌激の減少と局所免荷による神経根の除圧により神経根炎を消退させることが目的である。

疼痛に対する薬物療法としては、非ステロイド性抗炎症薬が頻用される。

経口ステロイド薬の評価は定まっていないが、臨床的有用性は報告されている。

神経ブロックは、他の保存的療法と組み合わせることにより効果的な疼痛コントロール手段となり、診断的にも有用である。

保存的治療で症状改善が得られず日常生活あるいは就労に支障がある場合は手術療法を考慮する。


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boribori先生はツイッターで・・・「仕方ないっす。世の中そんなに急に変わらないっす。」

それは分かってるんだけど、痛みの専門家集団がこれじゃあねぇ~。

絞扼性神経障害(entrapment neuropathy )

神経線維が締め付けられて麻痺がおこった状態です。写真のように筋肉が委縮します。痛くありません。知覚は鈍麻~脱失しています。

痛みが生じる場合は損傷した神経が発芽して触覚神経などと交通した場合です。(CRPSタイプ2)

ラットの坐骨神経をナイロン糸で縛って椎間板ヘルニアモデルを作るのは間違っています。絞扼性神経障害モデルです。

「いわゆる神経根症」といわれているものでこのよう麻痺を生じたものを見たことがありません。もしいるのなら身体障害者として認定は可能だと思います。私はみたことがありません。

この状態が保存的治療で改善することはありません。

よってこの治療指針は幾重にも間違っています。

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この写真は尺骨神経の絞扼性神経障害の写真です。(肘部管症候群)




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by junk_2004jp | 2011-06-27 22:54 | 痛みの生理学 | Comments(6)
Commented at 2011-06-27 23:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by タク at 2011-06-28 00:01 x
お暇な方へ。日々の診療の為に。ブログのネタ等に。

ここで記事の概要をブラウズして、御興味あるものを見つけて下さい。
日本ペインクリニック学会誌 
http://www.meteo-intergate.com/journal/journal-archive_ca0jjspc.html


↑で掲載号数を確認して、↓ で掲載号数から本文にアクセスですw。
http://www.jspc.gr.jp/10_etsuran.html

文献斜め読みのU先生も、どーぞ。(^_-)-☆
Commented by junk_2004jp at 2011-06-28 00:11
タクちゃん、ひまそうだねw

神経の根っこを狙うお家芸、TPBを肩コリ程度というのはこのへんにあるのでしょうか。

それにしても・・・・
Commented by わたまん at 2011-06-29 07:49 x
「治療指針」は理解不足の学会お偉方が作ったもので,整形外科のスタンスも参考にして当たり障りのないものを作ったんでしょうね.お寒いですね.学会大会には参加してますが,講演で参考になるのは少数ですよ.Simons&travellの図が外国人招請講演で出てきたりすることはありますね.日本の学会員は理解不足かな?辛口過ぎる言い回しですが,現実はそんなとこですね.一学会員より.
Commented by junk_2004jp at 2011-06-29 12:10
絞扼性神経障害だとは思わなくても、神経根部に病巣があると思っている人は多いでしょうね。

それを説明するには、絞扼性を持ちださないかぎりできないですね。

このように矛盾には目をつぶってしまうのですね。

脊椎脊髄病学会の脊柱管サポートツールや整形外科学会のヘルニアガイドラインもへんです。

こういう学会名で出されるものは、裁判所や保険者といった医師以外の人にとっては信用されるものになってしまいますね。

ネットの発達によってだれでもめにすることができるようになりました。

お宅のタクちゃんなんか、その矛盾にすぐに気付いています。ということは専門家はいったいなにをしてるのか!
Commented by タク at 2011-06-29 13:47 x
あら、センセ、何か?@仕事中


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