心療整形外科

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2011年 09月 01日

非特異的腰痛?

http://www.47news.jp/feature/medical/2011/08/post-570.html

心理的な問題が、より複雑に絡むこともある。東京都内の会社員の男性(37)は大学時代に歩けなくなるほどの腰痛を発症し、椎間板ヘルニアと診断された。手術でいったんは良くなったが、司法試験を目指しながら一般企業に就職する目前に腰痛を再発。キャリアアップのため法科大学院への入学や転職を繰り返す中で、腰痛は一進一退の経過をたどった。
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言っていることは半分はあたっている。

これは福島県立医大の紺野教授が書いておられたものと同じ。

ヘルニアや脊柱管狭窄症を特異的腰痛にいれているのは私とは考え方がちがう。

この文章を読んでいてそこのところに矛盾を感じないか?

「筋性疼痛」ということがわかっていないからこのようなことになるのだろうと思う。

そもそも「特異的」とはどういう意味なんだろうか。

明らかな病理学上の異常所見のあるもののことだと思う。

悪性腫瘍、感染症、リウマチおよびリウマチ学周辺の炎症性疾患(脊椎関節炎、強直性脊椎炎)が特異的疾患、圧迫骨折(圧迫骨折の場合も骨折に合併した筋性疼痛なのだが)も特異的な疼痛としたほうがいいかもしれない。

それから「腰痛」という言い方だけど・・・

その範囲は?背中やお尻との境目は?

筋性疼痛をしっている人にとって、臀部の筋肉が痛いのを腰痛というかどうかは疑問ですね。腸腰筋が痛い場合、腰のほかに股関節前面も痛くなります。

腰痛とともに頚も痛い人が多いですね。そこは頚なのか肩なのか背中なのかといった議論は意味がありません。

筋骨格系の痛みのほとんどは筋性疼痛です。筋性疼痛は慢性化しやすい。

急性痛は簡単に治る。慢性痛はやっかい。

構造の治療と痛みの治療は別問題。

特異的疾患に伴う痛みは極めてまれです。そのなかでも殆どが圧迫骨折です。

パロディー「非特異的」

非特異的頚痛、非特異的肩痛、非特異的背痛、非特異的臀部痛、非特異的下肢痛、非特異的股関節痛、非特異的膝痛、非特異的足痛、非特異的肘痛、非特異的頭痛・・・・・・

非特異的のあとになんでもいれてください。そしてそれらは原因がはっきりしていないのです。

これでもお医者さんはつとまるのです。

たとえば「非特異的膝痛」とは?

半月板が悪い、軟骨が悪いから痛いといのは腰の場合に合わせるのなら「非特異的膝痛」という分類になる。

そしてそれは原因がはっきりしないものということになる。


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by junk_2004jp | 2011-09-01 08:30 | MPS | Comments(0)


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