心療整形外科

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2011年 09月 03日

腰痛を特別扱いにするな

非特異的腰痛?

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特異的腰痛(原因が特定できるもの)

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、悪性腫瘍、感染症、解離性大動脈瘤

この説明はまちがっていると思う。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があるからといって腰痛があるとはかぎらない。

痛みの生理学に矛盾する。

圧迫骨折もあるからといって腰痛があるとはかぎらない。新鮮な骨折ならば痛みがある。

原因が特定できる腰痛は「悪性腫瘍、感染症、強直性脊椎炎・脊椎関節炎などリウマチ系疾患、新鮮な骨折」

これ以外の腰痛、つまり殆どの腰痛は「筋性疼痛」である。

筋骨格系の痛みの殆どは「筋性疼痛」である。

五十肩も

テニス肘も

緊張型頭痛も

変形性関節症も

半月板損傷も

額関節症も

胸郭出口症候群も

坐骨神経痛も

椎間板ヘルニアも

脊柱管狭窄症も

捻挫も

打撲も

腰痛の原因が特定できないのならこれらも原因を説明できないということになる。なんとも情けない医師ではないか。

原因が特定しきれないので有効な手が打てない・・・慢性化する。

少なくとも急性痛は原因が分かっています。

それに対して有効な治療ができます。

アンカードラッグ(中心的薬剤)となるのは局所麻酔です。

慢性化とともに、心理的、社会的要因、思いこみ、不安など個人差の大きい脳が関係しますから、それに対応することは複雑になってきますが、筋性疼痛であることには変わりがありません。


b0052170_2195669.jpgTさんは左の肩甲骨と右の臀部に慢性の痛みがあります。

肩甲骨部の痛みは頸椎にヘルニアがあるのでそのせいだという診断でした。

つまり特異的腰痛に準ずるならば、特異的頚痛があるということです。

一方、臀部のほうはヘルニアや脊柱管狭窄がありませんでしたので「非特異的腰痛」があるということになります。つまり原因のはっきりしない腰痛ということです。

このような説明は明らかに間違いです。肩甲骨部と腸骨部に慢性の筋性疼痛があるというべきです。

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by junk_2004jp | 2011-09-03 17:30 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented at 2011-09-03 22:11
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