2011年 10月 21日

再びリリカについて

リリカ

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リリカは、末梢神経が脊髄後根部にジャンクションする部分に作用します。

末梢から押し寄せる痛みの電気信号に対し

カルシウムチャンネルを閉じることによって

神経伝達物質が放出しにくくして

痛みの電気信号が中枢に伝わりにくくします。

ではどこから痛みの電気信号がどういう方法で作られているのでしょうか。

神経線維の先端にある侵害受容器(ポリモーダル侵害受容器)でつくられます。

神経線維の栄養血管の血流障害で痛みの電気信号がつくられるとうい事実はありません。

また、「圧迫され傷ついた神経が元通りに修復・再生することは難しく、しびれやマヒの残る場合もある」というのなら

リリカは神経伝達を抑制に働くのですから、マヒが起きるかもしれないと思われる症例に投与するのはいかがなものであろうか。

痛いということは、痛覚神経に電気が激しく活動しているということ。ハイパーになっているのです。

リリカの投与でそれが脊髄に伝わりにくくなるのです。

神経が圧迫されたり、神経の血流が悪くなったりすると、激しい電気活動が生じるなんってことはありません。

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by junk_2004jp | 2011-10-21 00:08 | 慢性痛 | Comments(8)
Commented by boribori at 2011-10-21 08:28 x
昨日、東京大学の脊椎外科の先生の講演を聞いてきました。その中で面白かったことをいくつか紹介します。①脊椎外科医の6割は「できれば痛みの話には耳を傾けたくない」と思っている。②頸髄症やOPLLの治療では保存療法でも手術療法でも約2割にADLに支障が出るほどの痛みが残る。③リリカの投与により痛みがなくなり、手術が中止になる症例が増えてる。④神経根障害は侵害受容性疼痛か神経障害性疼痛かで意見が分かれている。⑤手術してもよくならない症例は神経障害性疼痛なのだろう。⑥手術前に侵害受容性疼痛か神経障害性疼痛かの区別をつける方法は今のところない。⑦今までは痛みをとるために手術をしてきたが、リリカで痛みがとれてしまうので、今後は麻痺に対して手術をすることが多くなると思う。しかし、手術をしても麻痺は戻らないことが多いので問題になる可能性が高い。

 リリカの出現よって不必要な手術をされる人が減ってきているということは、とてもいい傾向だと思います。
Commented by パニック野郎 at 2011-10-21 11:56 x
リリカは海外では「神の薬」と称されているそうですが向精神作用や副作用に関しては未解明な部分が多いようです。私はパニック障害患者で尚且つベンゾジアゼピン離脱症候群患者なのでもし神経因性疼痛が起きた際リリカの選択には不安があります。(パニック発作が悪化する場合があるという報告あり)精神科医のブログ記事があったので貼っておきます(既見であればご無礼)
http://ameblo.jp/kyupin/entry-10748968928.html
Commented by junk_2004jp at 2011-10-21 13:04
いろいろ情報をありがとうございます。

ぼりぼりさん、ネタに使わせていただきます。
Commented by タク at 2011-10-21 18:09 x
日本ペインクリニック学会誌 2002年 9巻 3号 より
http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jjspc1994&cdvol=9&noissue=3&startpage=219&lang=ja&from=jnltoc

Page 63of96

-以下引用-

2-45

腰部脊柱管狭窄症におけるカルバマゼピン投与の治療効果
所記念病院麻酔科1,所記念病院整形外科2,東京大学医学部付属病院麻酔科3

原田雅樹1,田上惠1,阿久根透1,金井洋2,久保宏介2,小川真3,花岡一雄3

【目的】根性疼痛を主訴とする腰部脊柱管狭窄症において,消炎鎮痛薬投与,神経根ブロックにて疼痛管理に難渋
した症例,及び消炎鎮痛薬,神経根ブロック,椎問開窓除圧術にて疼痛管理に難渋した症例に対し,カルバマゼ
ピン経口投与が有効であったので報告する.【症例1】79歳女性.神経根L5症状による左下肢痛.入院時
VAS98/100.消炎鎮痛薬,L5神経根ブロックにて疼痛管理不良.手術予定であったがカルバマゼピン(100mg)
2T2× にて疼痛改善しVAS3/100となったため,手術は中止.副作用を認めず退院となった.
Commented by タク at 2011-10-21 18:11 x
【症例2】66歳男性.神経根L2症状による右下肢痛,しびれ.入院時VAS90/100.消炎鎮痛薬,L2神経根ブ「ロックにて疼痛管
理不良.右L1,L2椎間開窓除圧術施行するも疼痛不変にてVAS90/100であった.これに対しカルバマゼピン(100mg)4T2× 投与したところ疼痛改善し,VAS10/100となり副作用を認めず退院となった.
【結果】腰部脊柱管狭窄症の下肢根性疼痛に対し消炎鎮痛薬,神経根ブロック,さらには手術療法が無効な症例においてもカルバマゼピンで著効を得られる症例があり,カルバマゼピンを初期から投与する事は有用であると考えられる.
Commented by ひつまぶし at 2011-10-21 18:34 x
boribori 先生の要約を拝読してると、やぶにらみの私にはなんだか「外科医のぼやき」のようにも読めてしまいまする(・∀・)
①の「痛みの話に耳を傾けたくない」のはWHY? 不得意科目だから? それともドツボにはまる危険を予感するから・・・?(;´ρ`)
⑦は踏んだり蹴ったり。 痛み除去目的の手術は、リリカデビューによりもうオヨビデナイ。 麻痺対策の手術は期待した結果が得られない。 それじゃあ、脊椎外科医が活躍する場面がぐぐっと減っちゃいそう!?!( `皿´)。/ 
⑥はやはりというか・・・・どっちだかわからんが、とりあえず手術しちゃってるんだ。(*`・▽・´)ノ
Commented by boribori at 2011-10-23 08:10 x
 脊椎外科医が「痛みの話に耳を傾けたくない」のは、外来に手術をしても痛みが取れないと訴えてくる患者がたくさんいて、MRIやCTをとっても痛みの原因が分からないから、心因性疼痛だろうと診断し、心因性疼痛なら、自分たち脊椎外科医の仕事ではなく精神科の仕事だから話を聞いても何もしてあげられないから、話を聞きたくない。ということじゃないかと思います。
Commented by タク at 2011-10-23 14:46 x
日経メディカルオンラインから。

診療科イメージランキング Vol.1 キャラクター編
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/magazine/1004-t1/201101/517996.html


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