心療整形外科

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2011年 10月 27日

脊柱管狭窄症の診断基準(案)←ありえない

http://ds-pharma.jp/medical/ebiz/medical_tribune/001/index.html

①殿部から下肢の疼痛やしびれを有する。

②殿部から下肢の疼痛やしびれは立位や歩行の持続によって出現あるいは増悪し,前屈や座位保持で軽快する。

③歩行で増悪する腰痛は単独であれば除外する。

④MRIなどの画像で脊柱管あるいは椎間孔の変性狭窄状態が確認され,臨床所見を説明できる。


4項目をすべて満たす。

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画像で臨床所見(痛み・しびれ)を説明できませんので④を満たすことはありません。よって脊柱管狭窄症という診断はあり得ないことになります(笑)。

つまり自己矛盾があります。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_263.htm

http://junk2004.exblog.jp/12939883/

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もしかりに・・・

①②③が当てはまって

④の「MRIなどの画像で脊柱管あるいは椎間孔の変性狭窄状態が確認された」としよう。

しかし、それで臨床所見が説明できなかった場合は何と診断するのであろうか?

心因性疼痛とでも診断するのであろうか?

臨床所見とは何のことなのか?

きっと痛みやしびれのことなんだろうと思うが・・・

画像で臨床所見(痛みやしびれ)をどう説明しようとするのか尋ねてみたい。

日本の学者先生が鳩首協議で作られた診断基準の案なのだが、私は賛成できない。

痛みやしびれの定義、生理学的なメカニズム、そういった基礎的なことをもう一度勉強しなおして、診断基準に矛盾が生じないようにしなければいけない。責任は大きい。

昨日の患者さん・・・・

80歳、女性、1年前、脊柱管狭窄症で手術。しばらくはよかったが、また最近、両側のお尻から太ももの裏側にかけて痛み、シビレが出現。歩行がしにくい。

神経根型だという医師もいるが、馬尾型との混合型だという医師もいる、とのこと。

両方のお尻に圧痛点がいくつもあったので、その部位に局所麻酔を注射した。

その場で「楽になった」と笑顔でしたよ。

殿筋のMPSしか考えられません。痛みの生理学の基礎的なことを知っていれば、これしかあり得ないのです。

筋性の間欠跛行でした。

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by junk_2004jp | 2011-10-27 22:35 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by aya at 2011-10-28 00:35 x
腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会の人選はどのようにしているのだろう。
その中にI県の優秀な医師がいらっしゃれば。自らの手でパンドラの箱を開けることはできないから無理か。
意を同じくする患者でデモ活動でもしたい気分。


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