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心療整形外科

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2005年 01月 13日

「生き方上手」より②

患者のあなたへ

自分の身は自分で守る意識をもつように患者さんは総じて、医師の言うまま、なすがままで実に控えめですが、それは医療の傍観者に甘んじているのだ、とあえて厳しく申し上げましょう。医療の一切を医師にまかせきったがために、みなさんは医療についてまったくの無知になり、そのことに疑問すら感じていません。だから医師の言うなりの患者であり、ひとたび医療ミスが起きれば、ただの被害者となってしまうのです。そうではなく、もっと医療にかかわってください。わからないことは何度でも医師に説明を求めてください。インターネットも大いに役に立つでしょう。専門知識といえども、あなたが知ろうと思えば十分に理解できることはたくさんあります。

医師に診てもらえば病気は治る、と思うのは、医療への信頼というより、むしろ過度の期待です。ないものねだりです。自分の身は自分で守るのだと考えを改めて、医療の限界をも含めて、もっと医療を学んでください。医師より先に患者さんが医療ミスに気づくということがあってもおかしくないですし、もっとあるべきだと私は思います。

患者であるあなたにしかわからない不安や痛みも、胸にしまって耐えるのではなくどんどん医師に伝えてください。日本の医療が、患者さんにやさしい、豊かな医療に変わるためにはぜひとも必要なことです。具体的に客観的に伝える術を磨くことも、当然、患者であるあなたの務めです。患者であるあなたが医師や病院と対時するのではなく、医師らと一体となって、望ましい医療を育てあげなければならないのです。


(加茂)

ヘルニアや腰痛など「痛み」についてインターネットで検索しても正しい情報が得られる可能性は少ないです。それは医学教育に問題があると思います。

http://plaza.rakuten.co.jp/kenkoukairo/006010

次のところを参考にしてください。私も整形外科医は画像診断にかたよりすぎていて、症状との因果関係を推理する能力に疑問をもつことが多いものです。

(一) 整形外科教授の本音(二) 整形外科医の矛盾 (三) 医学教育の欠陥

「慢性疼痛」で検索すると良い情報が得られると思います。しかしこの言葉で検索はできないでしょうね。この言葉を定着させるべきでしょう。慢性疼痛の患者さんに歩けなくなるというような脅しで手術をするようなことは避けられるでしょう。

by junk_2004jp | 2005-01-13 12:31 | 慢性痛


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