2011年 11月 27日

慢性痛にいたるメカニズムは?

ご多忙の折、突然差し出すメールの失礼をお許し下さい。           

不躾ですが、筋筋膜疼痛への見解として、以下の様な御意見を、ある治療師の方から伺いました。 宜しく御査収下さい。        

①「筋紡錘の過緊張が持続している慢性痛」についてですが「筋紡錘の錘内筋が過緊張を起こすという現象」は,その錘内筋を支配するγ運動神経の機能異常(中枢性か,末梢性のどちらか)ですからそれ自体で慢性痛を起こすことは考えにくいというものです。         

又、慢性痛の原因の主なものは痛みの領域に存在する神経の血液循環不全(酸欠)であり,神経異常によるもので,神経因性疼痛と呼ぶ、よって,痛みが存在する領域の神経への血流を改善することがこの慢性痛の治療目的となる。   

慢性痛(神経因性疼痛)に関わっている神経は過敏になり、この「過敏性」の現れのひとつが「トリガーポイント」という現象であり、トリガーポイントは治療対象とはならない。神経因性疼痛の原因である酸欠状態にある「神経根」を見つけ出し,そこへの血流を増大させることで症状は消失する。

以上ですが、加茂先生の御意見と少し見解に相違がある様に感じられます、加茂先生はどの様にお考えでしょうか。突然の御無礼をお許し下さい。




http://1st.geocities.jp/frtatumi/sikumi/sikumi.html

そういう風に筋肉が切れないよう、筋肉を護る仕事をする筋紡錘ですが負荷の強さ、急激さ、持続時間の長さ、他、「伸張反射」が起こったときの条件により収縮した筋肉がそのまま元の状態に戻らなくなることがあります。

筋繊維にずっと負荷がかかり続けている、と筋紡錘が感じる訳です。

収縮し続けた筋肉は、やがて「拘縮」という状態になります。

※拘縮:1回だけの刺激によって生じる筋肉の持続的な収縮。痙縮(けいしゅく)。 by大辞泉

シートベルトでいうと、ロックがかかったまま、外せなくなってしまった状態です。

拘縮してしまった筋肉は、揉む・叩く・押す・暖める・冷やす・引っ張る(ストレッチ)・電気を当てる等、通常行われる対処方法では、元の状態に戻すことが非常に難しくなります。

むち打ちの後遺症で悩んでいる方、ぎっくり腰の後の慢性腰痛で悩んでいる方、等が多いのもそういう風に一般的に行われる治療方法では、拘縮した筋肉が元に戻らない為筋肉自体の血行不良や、背骨・骨盤の歪み・関節の可動不全等を引き起こしたままそれが持続し続けるからです。



痛みはポリモーダル侵害受容器の感作ではじまります。

筋拘縮→エネルギー危機→内因性発痛物質→ポリモーダル受容器→脳→交感神経緊張(痛みの悪循環)

ワインドアップ現象、中枢性感作

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「痛み学」NOTE46. 筋肉はどのようにして縮むのか

http://mchiro.exblog.jp/16565067/

http://mchiro.exblog.jp/16569742/

http://mchiro.exblog.jp/16587005/

http://mchiro.exblog.jp/16595241/



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by junk_2004jp | 2011-11-27 23:39 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented at 2011-11-28 00:41 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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