心療整形外科

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2005年 01月 14日

「生き方上手」より③

短い問診時間を最大限に生かそう

日本の医療は検査に頼りすぎです。医師は問診もそこそこに、ひとまず患者さんにあらゆる検査をします。ここ10数年来その傾向はますます強くなっていて、目に見える証拠がなければ何ものをも認めないという、極端なまでのデータ本位の医療に走っています。

MRI(磁気共鳴画像装置)などのきわめて精密にして高額な検査機器を日本は世界で一番多くもっていますが、残念ながらその保有台数と医療の質は必ずしも一致していません。みなさんは、検査はすればするほど病気の原因発見に迫れると期待なさるかもしれませんが、実際は患者さんが訴えているとおりに、からだの不調が検査の結果としてすべて現れるとはかぎりません。


(加茂)

痛みやしびれの診断で画像診断は悪性腫瘍、感染症、骨折の除外診断の意味しかありません。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_263.htm

今日、H13年に左上肢のしびれで某病院を受診、頸椎のMRIで後縦靱帯骨化症あり。「将来スプーンでしか食事できない、その後は寝たきりになるから手術をしたほうがいい。難病なので国から費用がでる。」といわれた人が診察にきました。

この時の診察は初日に脳のCT、次日MRI,血流の検査で、医者は体に触れることは一度もなかったそうです。

その1ヶ月後頃から右上肢にもしびれ出現、最近になって、左足にしびれ出現する。医師の態度に腹を立て、また手術はしたくなかったのでその後は整骨院などで治療を続ける。

私のところでレントゲンを撮りましたが、たしかに後縦靱帯骨化はありますが、それと愁訴のしびれとは関係ないと判断する。

運動麻痺や知覚麻痺はなし。将来、麻痺が起きる可能性は極めて少ないと思われる。

左上肢の圧痛点をブロックしたら、しびれが楽にになったとおっしゃっていました。

このように、画像所見と臨床症状の関係を推理できないのです。3年ほどたっても運動麻痺は起きていません。後縦靱帯骨化は神経症状をおこしていないのです。

百歩譲って、後縦靱帯骨化が症状をおこしていると思っても、体に触れて診察をして、言い方ももう少し工夫が必要ですね、いきなり寝たきりになると言われればショックです。

もう少し経過を見て報告します。
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by junk_2004jp | 2005-01-14 01:42 | 慢性痛 | Comments(0)


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