心療整形外科

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2011年 12月 17日

痛みはどのようにしてつくられるか?どうして長く続くのか?

レントゲンやMRIで異常がなかったら診断できない。異常が見つかればそれのせいだと誤診される。これでは痛み患者は救われません。慢性痛の人が増える一方です。

痛みはC線維の先端のポリモーダル侵害受容器でつくられます。

機械的刺激や内因性の発痛物質(ブラジキニン)が電気信号に作りかえられる。

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脳に到達した電気信号は読み解かれ(それぞれの個性で)自律神経を介して反応します。

また反射的に筋肉を緊張させます。

それがまた次の発痛物質をつくります。

このようにして痛みの悪循環がつくられます。

このような出来事はレントゲンやMRIでは写りません。血液検査も正常です。

「神経が押さえられているから痛い」「すべり症があるから痛い」「軟骨、椎間板、半月板が悪いから痛い」というようなことは生理学的には事実ではありません。

そのようなことによってポリモーダル侵害受容器が活性化することはありません。

痛みの悪循環が続くと「中枢性感作」=「中枢性の痛覚過敏」がしょうじます。

痛みの範囲が広くなったり、強くなったりします。

椎間板ヘルニアや軟骨、半月板の障害や骨棘形成、脊柱管狭小は痛みの原因ではなく、外力や筋短縮によって生じた結果です。


痛みの生じる原因は

①一過性の大きな外力(転倒、むち打ちなど、ぎっくり腰)

②慢性的な外力(長時間にわたる労働、パソコン)

③心理的な強い緊張、怒り

痛みの永続の因子

①極端な0脚、内反足、脚長差、股関節の可動域制限

②寒冷

③栄養、貧血

④高齢

⑤姿勢不良

⑥不安、抑うつ




http://junk2004.exblog.jp/13764905


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by junk_2004jp | 2011-12-17 01:28 | 痛みの生理学 | Comments(5)
Commented by タク at 2011-12-17 02:05 x
感覚というものは、センサー(これも神経だが、正確に言うと受容器=receptor)そのセンサーは、それぞれの専門の刺激に対して反応する。ポリモーダルrecptorは主に化学刺激や様々な侵害刺激=痛み。目は光ですが、細かく分かれていて、明暗のreceptor、色のreceptorなど。

それぞれのreceptorは電気信号に変えるが、アナログ信号ではなく、デジタル信号の変換する。
この変換器をTransducerと呼ぶ先生もいる、つまり各刺激はcode化される。codeに生成される。
生成される信号は波形としてアナログであるが、波形の形そのもに意味は無い。閾値を超えた頻度。
http://www-aka.ise.eng.osaka-u.ac.jp/~akazawa/bitext/ch5.pdf

その先から脳までは、神経線維でcodeの内容が伝達される。
神経圧迫云々の神経はreceptorを指してるのではなく、神経線維の事。
Commented by タク at 2011-12-17 02:06 x
http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jjspc1994&cdvol=9&noissue=4&startpage=400&lang=ja&from=jnltoc

ポリモーダルreceptorは、熱、化学刺激、機械的刺激を符号化する。
ただ、機械的刺激は、(機械受容チャネル)はクローニングされてない。Free Nerve Ending(FNE)上で候補が挙がってるが同定されてないと言い換えて差し支えないでしょう。

炎症による痛みはアラキドン酸カスケードのプロセスによって、体にもとからある材料、細胞壁(脂質二重膜構造のリン脂質)が材料になって、酵素であるCOX2で炎症メディエータに生成される。NSAID(普通の痛み止め)はこの酵素の働きを抑える。 だから、アラキドン酸カスケードでかつrecptorを感作してない原因の痛みである場合はNSAIDは無効であると思う。

機械受容チャネルが変換するcodeの伝達や変換そのものを止めるには別の方法が必要でしょう。
Commented by セカンドオピニオン at 2011-12-17 18:07 x
痛みの生理学とは、どういったものなのでしょうか?確立されたものなのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2011-12-17 23:41
現在のところ上記記事のように説明されています。
Commented by タク at 2011-12-18 19:57 x
日本ペインクリニック学界誌 2002年3号
日本ペインクリニック学会第36回大会 リフレッシャー基礎コース

脊髄における痛みの伝達
新潟大学大学院医歯学総合研究科生体機能調節医学専攻器官制御医学講座麻酔科学分野
馬場洋

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http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jjspc1994&cdvol=9&noissue=3&startpage=139&lang=ja&from=jnltoc

Keyword:
EPSP( excitatory postsynaptic potential)
IPSP (inhibitory postsynaptic potential)

>痛みが慢性化するのはなぜか?「痛みが慢性化するのはなぜか?」
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_181.htm


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