2005年 01月 18日

ほとんどの痛みは心理・社会的原因の延長線上にあります

整形外科医が「心療内科学術大会」(第9回;仙台市)のシンポジウムで講演する。

運動器生活習慣病に対する心療整形外科的アプ□ーチの検討  2005.1.29(土)

「心療整形外科的・・・」私のブログのタイトルと同じではないか。

脊椎症などから生じる坐骨神経痛でも疼痛が通常の治療で軽快しない症例に対して家族背景などからストレスの有無を探り心身医学的な視点で対応し症状の軽快が得られた症例があった。

これらの疾患では器質的病変が原因で疼痛が起こるが、その程度や持続はまちまちであり心理的要素が加わることがある。


このあたりの表現は私の立場とちと違うところだ。器質的な病変が原因で痛みが起こるということは生理学上証明されていません。統計的にも納得のいかないものがあります。

またそのように認定することは治癒の妨げになる場合もあることでしょう。整形外科医がもっともっと心身医学を勉強することによって無駄な手術を妨げられると思います。

痛みの発症にも「心理的な要因」が関係しているものです。ほとんどの痛みは不安、うつ、ストレスの延長線上にあります。通常の治療で治るとすればそれは軽い一過性のストレス反応であったと理解すべきでしょう。どのような痛みも(骨折、感染症、癌除く)社会・心理学的観点からみて説明すべきだと思っています。

痛みは器質的原因に心理・社会的原因が上乗せされることがあるというよりも、器質的なことにかかわりなく心理・社会的原因(習慣化された脳の認知と反応)そのものあるいはその延長線上にあるものだと思っています。

痛みの定義はexperienceなのですから。

痛みの治療以外に特殊な治療が必要というサインとしての痛みは明らかな損傷、悪性腫瘍、感染症に伴う痛みです。そのほか、痛風ならば血中尿酸値の管理、リウマチならば関節破壊に対する管理、帯状疱疹の初期ならば抗ウイルス剤、血行障害(バージャー病)ならば、血行の改善など限られた疾患です。

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by junk_2004jp | 2005-01-18 08:26 | 慢性痛 | Comments(0)


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