2012年 01月 20日
掲示板で健太郎さんが書いています。 「何処の大学でも、医学部が一番難関で、頭脳の優秀な集団なのに。」 これは買い被りです。 この業界に長くいるとよーくわかってきます。 自分の子供が医者になっている歳になってしまいました。(私にはそのような子はいませんが) だれでも誤診、思い違いはあります。私もたぶんあるでしょう。まあ30数年なんとなくやってきましたが。 先日、こんなことがありました。この話のレベルの低さにはさすがに唖然としました。 Aさん、1カ月前、尻もちをつく。 お尻が痛くて座れない。歩行時、お尻~大腿裏面が痛む。 ある整形クリニックを受診、梨状筋症候群かもしれない。 改善しないので、大きい病院を受診。 MRIでヘルニアを指摘される。 仙骨ブロックなど受けるも改善せず。 手術が必要といわれる。 ネットで調べて当院受診。 尻もちをついたところに強い圧痛あり。 その部分に局所麻酔を注射する。 すぐに、症状軽減。 次の日、歩行は普通になる。痛みは大幅に軽減した。 医師は決して頭のよい集団ではないということをよーく覚えておいたほうがいいです。 この症例はすごく単純です。 それが2か所の医師が上手に対応していないことに驚く。 難しく、難しく考えてしまうのでしょうかね~。 お尻を強打したあと痛みが引かないだけなんですね。 これを放置すると、慢性的な臀部痛になってしまうこともあります。 レントゲンを撮って、「骨は大丈夫です」だけではだめです。 注射をしたほうがいいことを告げましょう。最終的な判断は患者さんがすればいいですが。
by junk_2004jp
| 2012-01-20 20:12
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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