2012年 02月 21日
Aさん(70歳代、男性)は、両側の下肢痛でいわゆる間欠性跛行がある。 MRIで脊柱管狭窄症と診断されている。 私のところには各地から脊柱管狭窄症と診断された方がくる。 治り方はさまざまだが、不安傾向(神経症傾向)と比例するようだ。 「脊柱管の狭窄が痛みやしびれを起こすことはありません。 健常な高齢者にも脊柱管狭窄はしばしばみられます。 そもそも神経が圧迫をうけると痛みやしびれが生じるという事実はありません。 痛みやしびれの原因は筋肉の凝り・攣りです。」 Aさんはなかなかそれが理解できない。 MRIの画像が強烈に頭に浮かぶという。 ヒマなものだから本屋へいって脊柱管狭窄症の情報をあさる。 脊柱管狭窄症の病態理論は到底受け入れられるものではない。 全く罪つくりな病名だ。 筋痛症でしかありえない。 神経症傾向の人は、病名、画像にこだわり、治療が難しい。 同じことが椎間板ヘルニアという病名にもいえる。 痛みやしびれは神経線維の圧迫によっておこることはない。 筋骨格系の痛みのほとんだは筋痛症なのだ。 悪性腫瘍、感染症、リウマチ及び類似の炎症性疾患以外は筋痛症だ。 骨折などの損傷が合併している場合は、構造の治療と痛みの治療は別問題として行う。 極めてまれなことだが、神経損傷後の痛み(幻肢痛、CRPSタイプ2)がある。
by junk_2004jp
| 2012-02-21 23:20
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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