2012年 02月 26日

圧痛点ブロック

圧痛点はつまり、ポリモーダル侵害受容器が感作されて痛覚が過敏になっている点だ。

打撲、捻挫などの外傷の時、圧痛点に局所麻酔をうつ。

治癒がとても速くなる。

痛みを放置することにより、反射的に筋肉の緊張が強くなり、交感神経の緊張が続き腫れ、血行障害が続く。それが痛みを増強、継続させる。

一昨日、妻が足を捻挫した。すぐに局所麻酔を注射した。今日はもう大丈夫。注射するとしないでは雲泥の差だと思う。

義母はむち打ちになった。放置してたので、頚~背中に痛みが広がりとてもつらい。検査を受けたが特に治療はうけなかった。遠方なので私はいくことができなかった。

感作しているポリモーダル侵害受容器を麻酔しろ!

最初のバケツ一杯の水が大火を防ぐ。

エビデンス以前の話だ。

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筋骨格系の痛みのほとんどは筋筋膜性疼痛だ。

急激な外力・・・打撲、捻挫

慢性的な外力・・・労働、姿勢、運動、精神的緊張

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄などが神経線維を圧迫して痛みが生じるという考えは間違い。

軟骨障害、半月板障害、椎間板障害が痛みの原因となるという考えは間違い。

これらは、外力や筋緊張の結果。

痛みの悪循環が続くことにより、慢性痛(中枢性痛覚過敏=中枢性感作)となる。

どのような慢性痛も急性痛の時があった。その時に治してしまえ。



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by junk_2004jp | 2012-02-26 11:46 | 痛みの生理学 | Comments(10)
Commented by タク at 2012-02-26 18:12 x
2012. 2. 22
日経メディカル2012年2月号「特集 応急処置11の誤解」転載 Vol.5

>【捻挫】湿布を貼って包帯で固定 ⇒ ×
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t167/201202/523665.html

中身が読めません。>私
Commented by junk_2004jp at 2012-02-26 19:53
RICE療法とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの応急処置法を示す(図5)。この処置を受傷直後から24~72時間行うと、炎症や腫脹を最小限に抑え、痛みが和らぐとされている。
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と、書かれています。

局麻のシャワーが最も有効です。(30年の経験から)

ケガをする前に局麻を打つ・・・・先取り鎮痛・・・・これができるのは手術だけですね。

全麻で手術をする時でも、切開するところに前もって局麻を打つ。
Commented by タク at 2012-02-26 20:21 x
センセ、有難うございます。
でも、別にRICEって珍しい言葉じゃないと思うんですが…。
「肉単」のP86に出てますよw。

>炎症や腫脹を最小限に抑え、痛みが和らぐとされている。
炎症だったら、NSAIDsが効くはず。 炎症以外&炎症の痛みなら局麻!
Commented by コニ at 2012-02-26 22:40 x
私の左足もⅢ度の捻挫を適切に処置しなかった結果かなと思います。
RICE療法を正しく行っている整形外科医は少ないのでは?
私もタクさんご指摘の日経の記事で知りました。
スポーツトレーナーとかのほうが詳しいのかも知れません。

最初の捻挫が今だに尾を引いているのですから、小さなうちに火をけしてほしかったです。
Commented by タク at 2012-02-26 23:01 x
ほー、そうなんですか、初めて知りました。 医者が知らない?え゜!
まあ、検索すれば出てくるんですが、「柔道整復師 RICE」で検索すれば、更にヒット。

スポーツやってる人の方がRICE 知ってるのかも。スポーツトレーナーとか…。
記事に書いてあるように、とにかく、急いで処置を行う事ですね。捻挫ぐらい、放っとけば治るでなく。
Commented by 開業柔整師 at 2012-03-01 13:45 x
加茂先生
はじめまして。東京で開業している柔道整復師です。
奥様の捻挫のケース、読ませていただきました。

>打撲、捻挫などの外傷の時、圧痛点に局所麻酔をうつ。治癒がとても速くなる。
>一昨日、妻が足を捻挫した。すぐに局所麻酔を注射した。今日はもう大丈夫。
>痛みを放置することにより、反射的に筋肉の緊張が強くなり、交感神経の緊張が続き腫れ、血行障害が続く。それが痛みを増強、継続させる。


臨床的にとても興味深い現象ですね。
「痛みの治療」が「構造異常の修復」を促すというのは、何らかの中枢系のフィードバック機能が関与しているのでしょうか?
自分でも勉強してみたいのですが、何かキーワードみたいなものはありますでしょうか。
お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

Commented by junk_2004jp at 2012-03-01 16:48
たぶん、ほとんどの捻挫はそれほど損傷がないのではないでしょうか。
腫れは交感神経の緊張による過剰反応のようなきがします。
損傷(たとえ下駄骨折があったとしても)は厳重な固定よりもゆるやかな動きがあったほうが血行などもいいようにも思います。

交感神経の過剰反応を抑えてやることが引いては構造の治癒にいい影響を及ぼすのではないでしょうか。

Commented by junk_2004jp at 2012-03-01 16:55
「先取り鎮痛」という言葉があります。

全麻で手術するときでさえ、切開するところに局麻を注射します。
つまり、ケガ(切開)をする前に局麻をするわけです。そうすると、痛みの信号が脳に行かないので、術後の痛みや腫れが少なくなる。

まさか、捻挫をする前に局麻を注射できないですから、捻挫をしたらすぐにする。
Commented by 開業柔整師 at 2012-03-01 20:44 x
お忙しい中ご回答いただきありがとうございました。

以前、近所の外科の先生に急性外傷時の患部への局麻の有効性をお伺いしたら、「そんなのは治療ではない。ただの痛み止めだから。」と一笑に付されました。
加茂先生に直接質問できて良かったです。
ありがとうございました。
Commented by junk_2004jp at 2012-03-01 21:02
ぎっくり腰も、坐骨神経痛もテニス肘も・・・・
捻挫、挫傷という表現ができますね。早く痛みを止めることが何より重要です。医師が自らの伝家の宝刀を否定しているのですから困ったものです。

安静よりも軽く揉んだりしたほうが治りがいいのは経験でおわかりでしょ。


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