2005年 01月 26日

整形と脳外

78歳の女性が膝痛で来院しました。手が冷たい、時々痺れる、肩がこる、耳鳴りがする、夜になると喉がつまる、あれこれ考えていると寝付けないなどの症状もありました。膝痛も一連のストレス病と思われました。抗うつ薬を使用してみることにしました。

頭痛が続いたことがあったので脳外科で検査を受けたところ「どこも悪いところがない」と言われたそうです。

「ストレスはないですか?」とお聞きしたら「夫と二人暮らしで何もストレスはない」とのことでした。

ストレスに気づいている人と気づいていない人がいます。周囲にとても気を使うタイプの人はそれが習慣になってしまって気づかないことがあるようです。

先の脳外科医の説明は間違いではないが正しくもないのです。それにひきかえ整形外科は運動器ですから、不幸なことに検査をすると否が応でも変形(変性)が見られます。それが痛みやしびれの原因だという説明をしてしまいます。これは間違いなのです。

b0052170_19343686.gifこの写真は70歳代の男性の腰椎です。転倒して受診されたときのものです。すべての椎間板はほぼ完全につぶれて骨棘がめだちます。しかし、過去も現在も腰痛や下肢痛に悩まされたことはないとおっしゃっていました。
[PR]

by junk_2004jp | 2005-01-26 19:45 | 慢性痛 | Comments(1)
Commented by keisyan at 2005-01-26 22:12
この画像のような腰椎で「今まで痛みを感じたことがない」という患者さんを診た経験のある医師はセンセだけではないでしょう!
そのとき、その医師はどんな感想を持つのでしょうねぇ?


<< 五十肩      岩手日報 2005年1月21日 >>