心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2012年 10月 07日

慢性痛を少なくするには

日本では成人の5人にひとりが慢性痛をかかえているといわれている。

慢性痛はQOL、経済に大きな影響を与える。

この問題について国も真剣に取り組んでほしいものだ。

国民の啓蒙、医学教育の見直し、保険診療上の工夫。

筋骨格系の痛みに関して、これまでの医学は間違っていた。

昨日の半月板損傷の症例もその典型だ。

掲示板では
「この間病院に行ったら、腰椎分離すべり症、椎間板ヘルニアの疑いがあると言われました。今はコルセットをして痛み止めを飲んで部活をしています。MRIとレントゲンを撮るように言われたんですが早めに受診した方がいいですか?」


この症例はごく普通の病院の対応だ。

痛いという訴える患者さんに対して画像診断をするわけだ。

そして異常がみつかれば、それが原因だという説明をする。

異常がみつからなければ、説明できない。

どちらにしても湿布をして様子を見ましょうということになる。

5人のうち4人はそのうちに治るが、一人は慢性痛をかかえることになる。

痛みの遷延化を予防することがとても重要だ。

早期に痛みの悪循環を遮断してやること。

患者が不安になるような画像の説明はしないこと。

必用最小の安静

変形性膝関節症、脊柱管狭窄症と診断された人の中には健康志向で、よく歩いているひとがいる。やりすぎなんですね。

正しい知識が必要だ。

長年の痛み経験者や痛みについて深く勉強している人は私の言っていることを理解できるだろうが、痛みの経験がない人や初めて痛みを経験した人には理解困難かもしれない。

大病院の専門医が高度医療機器(関節鏡、MRI,CTなど)を使って診察したほうが正しいと思う。そこに大きな落とし穴がある。

患者さんの家族や職場の人も重要。

「そんな痛み止の注射ばかり打っていないで、一度大きな病院で精密検査をしてみたら?」

というアドバイスをすることがある。それが悲劇のスタートとなることが多いのでは。

悪性腫瘍、感染症、リウマチなどの炎症性疾患、骨折などがみつかる以外は意味がない。

一般に**の専門医は痛みの起きたきっかけとなるエピソードには興味がない。

つまり侵害刺激がなにだったのかという最も重要なことには興味がない。

そして画像所見をもって痛みの原因だと誤診する。

掲示板の患者さん、たぶん、運動の無理がたたっての筋痛症だ。早く除痛してやることが慢性化をふせぐ。

不安をあおるような画像所見は意味がない。

画像所見と痛みに関係がないという報告はいっぱいある。

[PR]

by junk_2004jp | 2012-10-07 11:43 | 慢性痛 | Comments(3)
Commented by かずりん at 2012-10-10 02:12 x
慢性疼痛をなくするには 全国の多くの整形外科、麻酔科ペインクリニックの医師達に、痛みの病名でも、レントゲン等に写らず画像上に異常がなく、判断しにくいような、このような病名がある事をどうにかして知って貰えれば、急性性期の間に治療が出来ると思われます。
それには、筋肉の痛みの病名がある事を詳しく知っていらっしゃる先生方、まさしく、MPS研究会で活動されている先生方が中心となり、勉強会を年に二回の所をもっと増やして全国の多くの医師達が勉強会に参加出来るよう呼び掛けるべきです。
Commented by at 2012-10-30 03:42 x
慢性痛をなくするには、医師達に、問診、診察をしっかりしてもらい、又、画像を細かい所まで見落としないよう読み取る力をつけて貰わないと無理な事です。
痛みを訴える患者の画像には細かい所まで見落としなく良く観察して診れば、原因が何処かに必ず潜んでいます。
この度、画像を凄く見落としなく診らる、ある、医師のおかげで、痛みの原因になってる場所がだんだんと解り初めました。 そんな立派な医師がしている病院は 福山光南クリニックです。 中、四国、近畿地方の方で痛みがあっても原因が解らない方、どうぞ足をお運び下さい
Commented by junk_2004jp at 2012-10-30 13:03
HPをみましたが、私とはまったく考え方がちがいます。

画像診断の意義は「悪性腫瘍、感染症、リウマチ及び類似の炎症性疾患、骨折など」の鑑別にあります。


<< 私のブログを見て勇気を得た      半月板 >>