2005年 02月 07日

「免疫革命」より

患者が増え続けている病気があれば、その治療法に疑問をもつ必要があります。患者が増えているということは、いま行われている治療がその病気を治すに至っていないことを示していると考えられるからです。患者の側も、「みんなこの治療を受けているから」とか「偉い先生が処方してくれる薬だから」と、治療を何もかも医師任せにしていては、治るものも治らなくなる可能性があります。自分の身体を救うためには、その治療法がほんとうに治癒をもたらすものなのかどうかを感じとる当たり前の感覚、いわば、動物的な勘を働かせる必要があるのです。 「免疫革命」 (安保 徹著)

腰痛や「いわゆるヘルニア」がまさにその増え続けている疾患の一つです。とくに私がヘルニアの説明をするときは「いわゆる」とか「ヘルニアのせいだといわれている痛み」とかいった修飾語をいちいちつけなければいけないのがつらいところです。痛みの起きている原因の根本的な考え方から見直していかなければならないと思います。

痛みの原因がヘルニアだとすると、神経根が正常でないという仮定になります。これは確かめようがありません。また、異所性発火といったふつう起きそうもない理論を持ち出して説明しなくてはなりません。

この説明なら、安静にして炎症を抑える薬か、または手術しか治療の方法はありません。

現実の治癒例を検討して、根本的な考え方を変える必用があると思います。

医師は「やった→治った」の民間療法をきらう傾向があります。患者さんにしてみれば治ればいいんです。治してくれる人が先生なんです。

「やった→治った」「やった→治らなかった」症例をいっぱいあつめて、どうして治ったのか、なぜ治らなかったのか検討して、理論を構築していくべきです。先にヘルニアありき、先に異所性発火ありきではありません。

いわゆる顎関節症やいわゆる変形性膝関節症もそうですよ。治らないのは「噛み合わせの異常」や「軟骨が減っている」という根拠のない思い込みが災いしているのです。
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by junk_2004jp | 2005-02-07 12:49 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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