2012年 11月 14日

ヘルニア考

掲示板より

椎間板ヘルニアが神経に触れて直接の痛みは生じないが、周辺の筋肉を硬くしてしまうために副次的に腰痛になるのではないかと聞きました。なのでストレッチなどほぐすのは有効であるが、根本の筋肉を硬くさせる原因は残ったままであると。ヘルニア→痛みではなく、ヘルニア→筋肉硬縮→腰痛(MPS)。ストレッチングベンチなどで良くなるのも、椎間板を広げるのと同時に筋肉もほぐすので治るのではと思いました。この意見は的を射てるのでしょうか?

いずれにせよ、先生の説は正鵠を得るものであるが、どこか釈然としないものがある為に浸透しない現実がある。ストレッチ、正座などで痛みは消失するため注射療法でなくとも良い。これまでのHPの流れから、TPB注射が万能であるかのようになってきている。つまり、他の療法は認めず排除する傾向の口調になってる。これは権威主義的な人(特に医者)に多く見られる。気をつけられたし。

ではヘルニアが原因とも言えるのではないでしょうか?従来のヘルニア原因説を否定する時点でTPBが万能に近いと主張すしてるも同じ。抑々ヘルニアが出現した時点で、痛みは別として体に良くないことが起きてるのは否定できません。できても大丈夫というのではなく、できる時点で姿勢なり衝撃なり問題であることは確かでしょう。手術の前にTPBをまず試してみては?くらいの位置づけでしょう。ストレッチングベンチのほうが注射よりも自然な療法だと考えられます。これを否定するようだと弘法も筆の誤りです。


ヘルニアがどのようにしてできるのか

①慢性的な侵害刺激(日々の労働)が原因
②一過性の大きな侵害刺激(転倒、重いものを持ち上げる)が原因
③筋肉の痛みをかばう姿勢(痛い方を伸ばす、体重をかけない)が原因
④筋肉のスパズムによる力が原因
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などが考えられる。

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図でヘルニアが原因で痛みの悪循環(左側)がおきているのではない。

ヘルニアの治療と痛みの治療は別問題である。

ヘルニアが治った(取った)からといって痛みの悪循環が収束するわけではない。

ヘルニアがあるから筋肉の痛みが生じているのいう説には賛成できない。

ヘルニアがなくても、捻挫でも打撲でも骨折でも痛みの悪循環が起こる。

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筋肉が攣っているのだから、図をみても分かるように、急激なストレッチは危険だ。

カウンターストレインや操体法で筋肉を弛めることが重要で、そのあとに軽いストレッチがよいだろう。

私はトリガーポイントブロックが万能といったつもりはない。

鍼、マッサージなどいろんな方法がある。

げんに、MPS研究会では整体師や鍼灸師を講師に呼んで教えてもらっている。

しかし、保険診療をするとき、時間的制約もある。トリガーポイントブロックは保険医にとって重要な治療手段である。

要は図の左がわの痛みの悪循環をいかに早く止めるかにある。

慢性化(中枢性痛覚過敏)すると、とても難しくなる。

読書療法や認知行動療法など心理的治療も必用となる。

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坐骨神経痛といわれているものの多くは小殿筋の筋筋膜性疼痛である。

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by junk_2004jp | 2012-11-14 23:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented by tokyo小池 at 2012-11-15 13:27 x
にわとりが先か、卵が先か。

長期にわたり、ヘルニアのある周囲の筋硬直が続いたため
ヘルニアが出現した。
筋硬直が先、ヘルニアが後。
そう考えてみてはいかがでしょうか?

ヘルニアがあるから痛むのではなく、筋硬直があり
傷みが続いた結果ヘルニアが出現した。
私は、一般の人間ですが、これが正論であろう
と考えております。
Commented by junk_2004jp at 2012-11-15 13:47
つまり③④が原因、筋拘縮が起きた原因は①②ですね。

どちらにしてもヘルニアがあるから痛いのではなく痛い原因は筋肉にあるというのが正解ですね。


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