心療整形外科

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2013年 02月 26日

先取り鎮痛

手術も外傷です。

全身麻酔で行っても皮膚切開などの侵害刺激は脊髄に伝わり脊髄反射を起こします。それが術後慢性痛になったり、ときには痛みが全身にわたり線維筋痛症といわれる状態になることがあります。

それを防ぐために切開する部分に全麻のときにでも局所麻酔をします。このことを「先取り鎮痛」といいます。

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この図で「一過性の大きな侵害刺激」のところに「手術」をいれれば理解できます。

手術だけでなく乱暴な整体なんかも危険です。

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by junk_2004jp | 2013-02-26 00:31 | 痛みの生理学 | Comments(6)
Commented by 疑問 at 2013-02-26 09:35 x
注射針の切皮も外傷ですけど、大丈夫なんですか?切り傷、すり傷沢山のありますけど。
特殊なことのような気がします。どのレベルが
だめとか切り分けがありますか?
Commented by junk_2004jp at 2013-02-26 13:26
鍼や注射はその可能性は極めて少ないです。まれに注射のあとが痛いということがありますが、局麻をしっかりと注射してやります。

生じた痛みがしばらくで終息するのか、続いて慢性化するのか医師は判断できません。
Commented by 疑問 at 2013-02-26 13:38 x
局麻をしたら、crpsにならないとはいいきれませんよね。ですから、外傷イコール慢性痛、fmsに話を飛躍させるのは、どうなんでしょうか?
発生の可能性を考えれば、患者を怖がらせている
ようにかんじますが?
Commented by junk_2004jp at 2013-02-26 16:06
>外傷イコール慢性痛、fmsに話を飛躍させるのは

外傷がなんらかの要因で慢性痛、FMになるといっているのです。これはFM学会でもいわれていることです。

交通事故の20%がFMになるという報告もあります。

患者を怖がらせたりしません。

しかし、初期の除痛がとても重要だということは伝えます。

真実を伝えないと、あとでいろいろ言われますからね。

Commented by Masahiko M at 2013-02-26 19:09 x
先生、よくぞ言って下さいました!

「オペ」も、最大の侵襲の一つですね。

整形外科で急な内固定術を受けました。しかし、剥離骨折の骨片が小さくて整復は残念ながら上手くいきませんでした。痛みと関節のぐらぐら・偽関節、そして上半身の慢性疼痛(←反射で筋痛が起こる!)、そして、うつ・不安障害で25年苦しんでいます。寒いこの時期特に悪化して辛い。薬を使ってもコントロールが出来ない・・・。

オペの内容は、左手人差し指DIP関節の剥離骨折&腱・靭帯不全断裂であります。爪の少し下あたりから側副靭帯あたりの皮膚まで切開、ドリルで骨折周囲の骨に穴をあけ、そこへ靭帯・腱を釣り具のテグスのような糸で縫合。さらに患部を内固定するシーネ(添え木)として楊枝大のK鋼線を指先から突っ込まれました・・・。この時、オペ終了間際に局麻が切れて猛烈な焼けるような痛みを訴えたのに、もう少しだから我慢して!と処置されませんでした。そんな時代です。

この痛みを始めとする違和感・気持ち悪さは、中枢性感作を起こすのに十分過ぎるほどの刺激となりました。

私は、指輪も気持ちが悪くて出来ないほどの敏感な人間です。
Commented by junk_2004jp at 2013-02-26 21:06
ドケルバン腱鞘炎の手術を受けた人が、術後痛みがつよく、全身に広がっていました。この日にこのような症例を経験しました。

ところが、FMという診断には至らず、癒着だの神経を傷つけただのということで再手術を考えているとのことでした。


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