心療整形外科

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2013年 06月 02日

痛みの末梢性感作

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組織損傷→マクロファージ→TNF-α→NGF(神経成長因子)→神経が伸びる→痛覚過敏

ここまでは、まとも。以下はどうも疑問に思うことだ。痛みの生理学者はどう思うのか。
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神経障害性疼痛の機序

小川  神経障害性疼痛は、末梢神経から大脳に至るまでのすぺての神経系において起こり得る痛みで、侵害受容器の興奮を伴わない点が侵害受容性疼痛と大きく異なります。

末梢では、触覚を司る神経、痛覚を司る神経などいろいろな神経が走っていますが、それぞれの神経は独立しており、絶縁されています。神経組織が炎症や圧挫、切断など何らかの損傷を受けると絶縁は損なわれて神経同士の接した部分でショートが起こり、触れたという感覚が痛みの方に来り移る、いわゆるエフェプス(ephapse)という作用が生じていると言われます。

この他、組織損傷の時にアラキドン酸力スケードでアラキドン酸から遊離したリン脂質がリンフォスファチジン酸という物質になって、これが絶縁体を溶かしてしまうような現象が起き、触覚と痛覚を司る二次ニューロンが接触した部分でやはりショートする、というようなこともわかってます。

また、組織損傷に伴ってインターロイキンの存在下に神経成長因子が発生しますが、これによって神経線維上の異常な部位にナトリウムイオンチャネルが出現するようなことが起きます。従来は末梢で起きた出来事を中枢に伝える電線の役目を果たしていた神経ですが、異常増殖したナトリウムイオンチャネルが発電機として働くようになると、そこから勝手に信号がでて痛みとして感じるようになる、と患者さんには説明しています。

田辺  神経損傷の原因には、炎症や切断、圧挫以外にとんなことがあるのでしょうか。

小川  最近では、抗がん剤が強く神経を障害することがわかってきました。また、糖尿病性神経障害は、高血糖により末梢管障害が生じて虚血が起き、神経が傷ついてしまうわけですが、それと同じ機序が脊柱管狭窄症でも起きていると考えられます。

脊柱管の狭窄部位における虚血が一部の症例で生じますが、その結果神経が損傷してしまい、しびれなどの神経障害性疼痛に特徴的な症状が出現します。


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小川先生の説に対して私は疑問に思う。

神経障害性疼痛は以前は神経因性疼痛といった。

それは、神経線維に明らかな損傷がある時、触覚線維などと発芽で交通して生じる痛み。

幻肢痛、帯状疱疹後神経痛などがその代表だった。

最近は末梢性感作、中枢性感作の起きたものつまり慢性痛の一部も神経障害性疼痛といっているようだ。

脊柱管狭窄症といわれている痛みが神経損傷によるのなら、臨床症状とあまりにもちがう。

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by junk_2004jp | 2013-06-02 01:58 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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